91.眠り姫
「えっーと、よろしく、お願いします。音々さん」
「よろしくね〜、夢依ちゃん。それにしても〜、良い子だね〜」
「私の彼女だからね」
「あ、あの、二人は仲が良いんですか?」
話している所を全然見たことがないのに、綾さんは親しげに音々さんと話すので私は気になって聞いてみると、
「うん、絵音との繋がりでね。中学の時、三年間クラスが一緒で時々話してたの」
綾さんが優しく教えてくれて、音々さんとはただの友達なんだなと確信し私は安心する。
「でもまさか〜、高校でも同じクラスになれるなんてね〜」
「不思議な縁だよね」
「それでさ〜、夢依ちゃん。綾って攻め?受け?」
「えっ?その、どっちもだと思います」
いきなり飛んできた質問に、私は驚きながらも反射的に本当の言葉を口にすると、
「え〜、どっちかって言ったら〜?」
唇を尖らせて音々さんが更に聞いてくるので、私は視線を彷徨わせながらも、
「せ、攻め、だと思います」
体感、私が攻めるより攻められる方が多いのでそう答えると、音々さんは笑って言う。
「やっぱりか〜。でも、最初のどっちもって答え〜、綾が時々受けにならないと出て来ないよね〜。綾って夢依ちゃんに時々襲われるの〜?」
「さー、どうだろうね。ほら、絵音と由依が帰ってきたよ」
「ちぇ〜、綾って話題流すの上手いよね〜」
綾さんの言葉に音々さんは残念がりながらも、恥ずかしそうな由依さんとミニスカートをひらつかせた絵音さんを見て笑って迎える。
「おかえり〜」
「ただいま!どうどう?夢依ちゃん、私可愛い?」
「か、可愛いと思いますよ」
可愛い満面の笑顔を浮かべた絵音さんが、その場でくるっと動いて名指しで聞いてきたので、お世辞抜きに返事をすると、
「やった!それで、こっからどうするの?」
絵音さんは喜んでくれ、音々さんに視線を移す。その視線にちょっと待って、と言うように音々さん視線を由依さんに向け、
「由依は〜、サイズぴったり〜?あはっ」
「ああ、ぴったりだよ。てか、何笑ってんだよ、音々!」
「オッケ〜、はい、終わり〜。着替えてきて良いよ〜」
由依さんを笑って確認した後、すぐに終わりだと言って、
「えっ?もう良いの?」
拍子抜けしたように絵音さんが首を傾げたので、音々さんは説明をしながらニマニマと由依さんを笑う。
「メイド服をレンタルする時の〜、サイズの確認だけだからね〜。由依〜、可愛い〜」
「なっ、覚えてろよ」
「ごめ〜ん」
軽い音々さんの謝罪に怒りながらも威勢なく恥ずかしそうにロングスカートをひらつかせて、また教室を出て行く由依さんと楽しそうな絵音さん。
そんな二人の背中が見えなくなると、綾さんがため息混じりに音々さんに言う。
「わざと由依にロングスカートのメイド服着せたでしょ?」
「あら〜、バレちゃった〜。由依のロングスカート姿〜、中々見れないから見たかったんだよね〜。レンタルする時はミニスカートかな〜。後で怒られそうだし〜」
なんだか図太くて不思議な音々さんに、凄いと言うか何というかミステリアスな人だなと思っていると、
「絵音と由依が帰ってきたら〜、夢依ちゃんと綾だからね〜」
音々さんはそう言い、そこでやっと女の子同士の絡みが好きなんだと分かるぐらい楽しそうに笑っている事に気が付き、
「着替える時にイチャイチしちゃ〜、ダメだよ〜?」
心の中を覗かれたみたいにそう言われた。
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