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138.お茶目

 デザートを食べ終わって少しゆっくりした後、私達は会計を済ませて水族館のまだ見ていないコーナーへと歩いて行く。


「あっちの方は見たから、こっちに行こっか、夢依」


「うん」


 仲良く手を繋いでぎゅっとくっ付き、まだ通っていない道を歩きながら、見ていない魚をのんびり眺めていると、


「夢依、触れ合いコーナーだって」


 綾が私の手を軽く引っ張り、楽しそうに指を指したので、


「行ってみよっか」


 二人仲良く触れ合いコーナーへ。そこは浅い水槽がいくつも置かれ、中には生き物が入っている場所で、一つずつ水槽を見て周りながら綾が触れ合える生き物の名前を口に出す。


「えっーと、ヒトデ、サザエ、あとネコザメも触れるって!」


「えっ?サメを触るの?」


 一通り見て、何故か綾は嬉々としてサメの水槽に近付き、私は怖くて綾にくっ付き嫌だと首を振る。


「触って見ようよ、夢依。ね?お願い」


「えー……」


 でも、綾は本気で触りたいらしく首を傾げて可愛くお願いをしてきて、いつもなら頷くけど流石にサメは怖くって、私は少し黙り込んだ後、


「ぜっ、絶対に離れないって約束してくれるなら、良いよ?」


 私は綾にこれでもかとしがみついて、綾の手を思いっ切り握って覚悟を決めると、綾は私の頭を撫でてくれ、優しく笑う。


「ふふっ、もう約束してるよ。絶対に夢依を離さないって」


 その言葉に私は深呼吸を一回して、心を落ち着かせた後、袖をまくり、


「綾、いっ、一緒に」


「うん」


 綾と一緒に水槽の中に手を入れて、優しく慎重にネコザメに触れてみると、ネコザメは特に何も反応せずただ鮫肌の不思議なざらざらした感触だけが伝わって来て、


「夢依、どう?」


 綾が結構撫で撫でしながら面白そうに、聞いてくる。


「わ、悪くはない感触?」


 それに私は、戸惑いながらも正直な感想を言うと、


「かぷっ!」


「ひゃ!」


 綾が私の手をいきなり掴み、私は驚いて水槽から勢い良く手を抜く。


「ふふ、ふふっ、夢依、可愛い過ぎ」


 そんな私を見て綾が大笑いしながらお腹を抱えて、私は恥ずかしさで顔を赤くしながらも、思わず怒ってそっぽを向く。


「綾なんか、もう知らない」


「ごめん。ふふっ、ごめんね、夢依。なんでもしてあげるから、許して」


 まだちょっと笑いながらも怒った私を抱きしめて頭を撫でてくる綾に、私は気に食わず拗ねたまま、


「許さないもん」


 頬を膨らませて綾から離れようと少し暴れる。すると綾はぎゅっと私を抱いている手に力を込めて、


「ごめん、夢依。あんなに驚くとは思ってなかったの。許して」


 本当に申し訳なさそうに謝り、私は口を尖らせつつも、綾と仲が悪いままなんて絶対に嫌なので、優しく手を握って折れる。


「……分かった。許すよ、綾」


「本当に?良かった……夢依、大好き」


 私の言葉に後ろから顔を出して嬉しそうに笑う綾。そんな顔に私も笑って、


「私も大好きだよ、綾。次、行ってみよ」


 愛と共に、触れ合いコーナーにいたら、もしかしたらまた何かされるかもしれないので、さっさと出ようと綾にそう囁いた。

ここの話だけ見れば、めちゃくちゃ健全な尊いクリスマスデートですね。凄く良いです。平和です。


さて、話は変わりましてこの小説のPVがなんと10万を超えました!本当にありがとうございます!


投稿を初めて4ヶ月と少しですが、まさかこんなに読まれるとは思ってなかったので凄く嬉しいです。


評価してくれている方。感想をくれた方。ブックマーク、いいね!をしてくれている方。そしてこの小説を読んでくれている方、本当に、本当にありがとうございます!


それでは、夢依と綾のクリスマスデート、まだまだ続きますのでぜひぜひ、よろしくお願いしまします!


面白い、続きが読みたい、そう思った方はぜひブックマーク!それと、

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よろしくお願いします。

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