120.そういう空気
綾とエッチをしてから三週間程が経って、あっという間に十二月へと入った。
後何週間かすれば冬休みで、そこから何日か経てばクリスマス。
いつも遊びに行く時は私以外の誰かが、デートに行く時も綾が今まではずっと誘ってくれていて、私は一度も遊びにもデートにも誘った事がない。
それに最近気付いて、クリスマスの日に綾をデートに誘おうと決め、今日は少し緊張しながらもいつも通りの時間に綾へ電話をかける。
「綾、今良い?今日も話そ?」
『ふふっ、もちろん。それでさ、夢依。いきなりだけど、今週の土日暇?暇なら私の家空いてるんだけど……』
「本当に?絶対に行く」
話し始めて一瞬でいきなりお泊りに誘われ、私は思わず頷く。けどすぐに、また綾が誘ってくれたなとちょっと申し訳無く思うけど、
『やった。大好き、夢依』
嬉しそうに綾は好きと言ってくれ、そのおかげでなんだか緊張も申し訳無さもどこかへ行き、
「私も大好きだよ、綾」
私もちょっと興奮しながら好きと返し、いつも通りの声で焦らず自然に私からはデートに誘う。
「それで、綾。私からも良い?」
『何?』
「クリスマス、もし暇だったら私とデート行かない?」
『……うん、絶対に行こ。夢依とクリスマスデート、すごく楽しみ』
私の誘いに綾は少し間を開けたあと、心の底から嬉しそうな声で頷いてくれる。
それが私もとっても嬉しくて、
「綾、ビデオ通話しよ」
『うん、良いよ』
最近は結構好きな人の顔とかが見たくなるのでよくやるビデオ通話に切り替えて、普段と同じ様に会話が流れていく。
「綾、可愛いね」
『夢依も可愛い。あっ、そう言えば絵音にクリスマス会誘われたけど、クリスマスプレゼント買った?』
「ううん。綾、明日一緒に買いに行く?」
『ふふっ、そうしよっか。絵音と由依も誘う?』
「どっちでも良いけど……早く終わらして、綾の家に行きたい」
『なら、誘わなくてもいっか。私も放課後は毎日夢依とやりたいし。それで、プレゼントどうする?決めてた方が早く終わるでしょ?』
「んー……」
それからしばらく、クリスマスイブにやるクリスマス会のプレゼントを話し合って決める時間になり、悩みながらも楽しく会話をした。
◆
綾も私もプレゼントを決め終わり、少し静かな時間が流れる。それは別に話題がないからじゃなくって、段々そういう空気になったからで……
『まだ、そんなに時間経ってないね』
綾のその一言に私はまだほんの数回しかやっていないので緊張しながらも、自分の服を掴んで脱ぎ、
「……綾、見る?」
綾にブラを見せると、
『夢依、エロ過ぎだよ。……ねぇ、ベットの上で一緒にしよ』
我慢が出来なくなったと言う様に綾も服を脱いで、お互いに下着姿になってベットに寝転ぶ。
その後お互いに盛り上がって、ブラを脱いで、パンツを脱いで見せ合い、自分で弄り始めて……お互いに好きな人の体を、喘ぐ姿を見ながらエッチな音を立てて気持ち良くなり、日付が変わってそこそこ経った頃、
『はぁ♡……夢依っ♡……愛してる』
「私もっ♡……はぁ♡……はぁ♡……綾っ♡……んあっ♡……愛してる」
お互いに甘くてエッチな声で愛を囁やき、そのまま眠りに落ちた。
結構、こんな感じになります。
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