116.エッチなカップル
綾と私が一緒に歌った後もずっと盛り上がり続けた打ち上げは、あっという間に終わり、
「それじゃ皆〜、気を付けて帰ってね〜」
「じゃー!」
「バイバイ、音々!」
「一緒に帰ろー」
カラオケの中で各々解散となり、私と綾も手を繋いで立ち上がる。
「じゃ、私達も帰ろっか」
「そうだね」
「綾、夢依ちゃん。途中まで一緒に帰ろー」
二人で部屋を出ようと歩き始めると、後ろから元気な絵音さんの声が追いかけてきて、
「今日は私の家に夢依が泊まるから、途中までじゃないよ」
綾が振り返って言葉を返すと、由依さんと一緒に私達に追い付いてきた絵音さんがニヤッと笑い、
「そうなの?もしかして、夢依ちゃんとやるの?綾」
からかう様にそんな事を聞いてくる。それに綾はなんで返すんだろうと綾の顔を見ると、嬉しそうに笑って、
「そうだよ」
しっかりと頷き絵音さんは驚きながらも、
「マジ?本当に?えっ、動画撮って送って……いてっ!いてっ!」
中々に凄い事を言おうとし、綾と由依さんに強めに叩かれ続けながらそのままカラオケを出る。
「分かったって!ごめんって!てか、さっむっ!由依、くっ付こよー」
「嫌」
「えー、そんなに嫉妬しないでよー。ほらほら、私の事好きじゃないの?」
「絵音……覚えとけよ」
なんだか絵音さんの声がいつもよりも甘いなと思いつつも、ため息を吐きながら手を差し出す由依さんに笑みを浮かべ、綾に手を引かれながら歩いて行き、皆で会話をしながら駅に着き電車に乗る。
「今日は少ないね」
「そうだな」
人がほとんどいない電車の中で四人並んで座り、綾に体を預けると、
「ねぇ、私一つ言いたい事があるんだけど良い?」
絵音さんがちょっと真面目に私達を見て首を傾げてきたので、
「何?」
綾が首を傾げ返すと、絵音さんは照れたように笑いながら、
「私と由依の事だよ。その、なんて言うのかな、えっーとね……」
言葉を探り探り選んで、でも結局チラッと由依さんを見て助けを求め、何かを察したように続きを由依さんが話す。
「まあ、綾と夢依には言っとくか。実はな、私と絵音付き合ってんだよ」
由依さんがそう言葉を放つと同時、恥ずかしそうに絵音さんは由依さんにくっ付き、私はどこか腑に落ちて納得する。
そして綾に至っては、やっと言ってくれたとばかりに笑い、
「そう。なんとなく分かってたけど、中一の時ぐらいから?」
「ああ、当たりだよ」
「ふふっ。学校の中で隠れて結構やってたでしょ?」
絵音さんと由依さんをからかう様に、そんなエロい事を口にした。
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