陸 機械の裏斬り
ストックががががが…
毎日投稿死にそうですね。
「!?」
(身体に…力が入らない?なんでだよ、もう!あと一歩のギリギリまで来たじゃんかぁ!赤山が今回避しなかったってことは読めて無かったってことだろうが!)
「クソっ…」
身体が倒れかけている空技の腹に赤山が殴ろうとしているのが見える。
(詰みだな…これ。)
「空技ィィィィィ!!!!!」
ライ丸が叫ぶ。空技を助けるために走ろうとするが、視線を感じてさっきの会話がフラッシュバックする。
『助太刀でもして、恥かかせんなよ』
と。
(空技…絶対死ぬなよ!)
ライ丸はそれであと一歩のところで留まる。
そして空技はあと一ミリ程度しかない空技の腹と赤山の拳を見る。
空技の肩が掴まれた。
(掴まれた!?)
…その時、拳が止まった。だが止まったと言っても当たってからだったため、断末魔を空技があげる。
「なんだよ…なんで、止めた?敵だろうが。情けはいらねえよ…」
空技は今にも死にそうな顔、死にそうな声で赤山に問いかける。
「お前、先刻俺達と行くかなんてあのクソ主からの救いの手を伸ばそうとしただろ。ぶっちゃけ、嬉しかったんだ」
「はっ、それが主への利敵ってか?」
「これを主が見れば一瞬で爆発だろうが、今モニターの電源を遠隔で切った。」
「…そうか。じゃあ一つだけ。超井の主は何処にいる?」
「突き当りの廊下をまっすぐ、そのあと二つ目の分岐点で右にまがる。あとは道なりにいって階段を三階まで登れ。」
赤山からの返答に空技は感謝の意を伝える。
「もう、モニターが戻る。あと私からも一つ。これをもって行ってくれ。」
赤山が胸のあたりから物を取り出す。
「それは…」
「私の父さんと母さんの写真だ。主から貰ったものだ。」
過去、サイボーグになってすぐの事。
『お前、父と母の顔覚えてねえだろ?流石にそれは申し訳ないと思ったの
か、お前が10歳になったら渡せ、と言っていた。』
貰ったものはネックレスで先のあたりに写真があった。赤山の父と母の写真だ。
「わかった。ずっと持っててやるよ。天下統一する時もずっと持って行ってやるからな。」
肩を貸してもらい、やっとのことで立っていた空技は少し回復したのか自分で立った。
「私はお前のことを身の程知らずの馬鹿者だと思っていた。だが、何回攻撃を受けても諦めないその姿勢に感銘を受けたのだ。自信を持て、誰がなんと言おうとお前は強靭な精神力を持った漢だ。」
赤山が本心を晒し、そのあとすぐ、
「自爆装置が押された。あと三秒だ。じゃあな。天之空技」
とだけ言い、赤山は空技を無理やり掴んで主へ続く廊下側へ投げ飛ばす。
爆発からは5センチ程度しか離れておらず、入り口から廊下の入り口辺りまでほとんど消し飛んだ。
その辺のコンクリの壁があった所はほとんどが鉄骨だけになり、床のコンクリも消し飛び、地面がむき出しになっていた。
(バケモンか?)
そして壁に激突して爆発から助かった空技は無意識にも切ないような、悲しい笑顔をして、
「これをお前と思って持って行ってやるからな。感謝しろよ」
と、会ってから一時間も経たない奴に救われたのだった…
「ライ丸、一旦俺達は天之へ戻ろう。」
「…分かった。」
ライ丸はそれだけ言って走る準備をした。
「行けるぞ。」
「ああ、天ノ魂斬 移」
「またお馬さん、仕事だ。すまんな?」
無言で乗れと合図をした途端…
馬の胴体にブラスターのようなものを何発か入れられた。
「…は?」
「いいねえ。その焦り。これで君は逃げられなくなった訳だけどどうする?まあ、赤山紅に折角もらった命をここで捨てることになるしか選択肢はないけどね★」
その者は普通に生身だが右腕の辺りになにかはめている。あれからブラスターを撃ったようだった。
「誰だ?お前」
「ここで三番目に強い人★超井玲だよ。」
一応書いたか覚えてないので、
超井玲 ちょういれい です。