壱 継承
お疲れ様です。ライポンだぜ!!
この小説、初めてですが結構長めになるかな?って感じです。
よろしく!!
「とうっ!!」
《天之空技》天之家次期当主。15歳。
「空技」
自身の祖父の声が聞こえ、空技は修行をいったん中断し振り向いた。
「じいちゃん」
《天之満》天之家現当主。80歳。右目を潰されていて、眼帯をつけている。
「少し、来い。」
そして付いていくと、話し始めた。
「お前の父と母は超井に殺された。」
「うん。知ってる。」
「そこで、これをやる。」
その物、とは
「…〝天ノ魂斬〟!!」
(先祖代々受け継がれてきた名刀!)
「なんでこんなものを…」
空技は驚きが隠せず後ずさる。
「空技、お前は超井に復讐する気だろ。わざわざ止めはせん。天ノ魂斬は命だけでなく魂までも断ち斬る。どう使うかはお前次第だ」
空技は天ノ魂斬を受け取り、
「ありがとう。じいちゃん」
と。
そして空技は天之の屋敷から出てきた。
(まずは、超井から…殺す!!)
天ノ魂斬「移」
次の瞬間刀から馬が出てきた。
(馬!?)
先刻の満に言われた言葉を思い出す。
『どこかに行くとき、移と言え。面白いことが起きるぞ!』
(もうちょい事前情報欲しかったなあ)
「天ノ魂斬の新しい継承者だ。」
空技の自己紹介に馬は、
「己无邪无乃州以乃 継承者」
(…は? 継承者以外言ってる言葉が分からない。)
お前が継承者なのか的な事を言ってるんだと空技は考えていた。
「超井の最南端まで行けるか?」
「乃礼 フンッ」
馬は姿勢を低くするのが見える。
(乗れってことか?)
そして空技は馬のサドルの部分に手をかけてまたいだ。
「よっ」
(初めて馬乗ったけど結構乗りやすいんだな。)
「進んでくれ」
(え?)
馬の速度はなんと名古屋から岐阜まで30分足らずでつく速さであった。そこで空技はいろいろと気づく。
(速!やばい周りは…色しか分からないな地面も色しか分かんないし…縄から手離せば死ぬくね?てか、岐阜まで一時間足らずで行くか?)
進むこと三十分
馬は最南端に着いたらブレーキなしで急に止まった。
(ブレーキも無く、急停止?てことは…そりゃ飛ぶよな。てか待って?)
馬が止まった場所の目の前にはでかいコンクリート製の豆腐ハウスがあったのだ!
(前、家!)
(家の名刀もらって一日たたずに死ぬのは笑えんて。こうなりゃ)
空技は体を回転させながら
「天之流刀法」『壱』 天ノ斬閃
この技は刀法の中でも最速である。
それで空技は間一髪のところで家から避けた。次の瞬間家の横を通った瞬間家が斜めになっていることに気付く。
「!!」
(倒れかけか!)
空技は数センチギリギリで建物の倒壊を避ける。
(危ねっ…死にかけた)
「天之流刀法」
初代天之家が作ったとされている刀の斬り方。四つの技で構成されている。
そこで周りを見てみると、ド田舎の森の中であった。
空技は前方一キロの地点にビルを発見する。
(超井…あそこか)
そのビルには大きな看板に超井と書かれていた。
(行こ。走ったら数分かな)
空技は、空技にとってのジョギング感覚で走り出す。速さは、簡単に言うと50メートル走9秒ほどだ。
(よし、大分近づいて来たな。道中で獣にも会わなかったし。)
次の瞬間、何か白い物体が突っ込んでくるのが見えた。
(なんだ?木に隠れてよく見えな…ロボット!?)
「未確認発見」
超井はロボット軍団。空技はこのロボットが超井の駒だと気づいた。
(まあともかく敵だよな)
「天之流刀法」『弐』 八重斬
この技は一瞬に大量の斬撃を浴びせる技である。
ロボットは粉々に切り裂かれる。
(超井のロボットを見るってことは奴らに近づいてる…だけど急がなければ夜が来る!!)
この辺りはあまり電灯がない。夜に攻めさせないためだ。
空技は周りに敵の気配がないことを確認し、時計を見る。
五時三十五分…
(今のロボットが破壊されたことはもうバレてるはずだ。だから警戒態勢に入る!!急いで行ってまだそんなに準備が整ってないだろ。)
空技は超井のビルに目を向けて…
「今からお前らを潰す!!」
と、言うのだった……
小説って難しいですよねーー
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次回11月14日予定。もう書き終わってるよ
ちなみに主人公 あまのくうぎ
じいちゃん あまのみつ
と読むよ!!!