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ギルドカード。

「はい。こちらが冒険者登録証(ギルドカード)になります。なくさないでくださいね」


 そういってにいさまに手渡される銀色のペラペラなカード。手のひらに収まってしまうくらいな小さなそれには、にいさまの名前とランクしか書かれていない。


「はう、にいさま。それにはお名前とランクしか書かれていないのですか?」


 思わずそう口にでてしまって。


「そうですよお嬢様。これはこうして使うのです」


 そういってにいさま、もらったばかりのそのカードを、さっきの登録の時の石板にかざす。


 すると。


 ■セバスりー Cランク

     種族    人族

     魔力特性値 25

     討伐情報   0

     特記事項  無し

 そんな文字がその真っ黒な板の表面に浮かび上がった。


「今後登録情報が増えるごとにそこに表示される文字情報も増えるんですよ。魔力紋も登録されていますから、別の人がそのカードを使うことはできませんから気をつけてくださいね」


 と、受付のお姉さん。


 ということは代理でカードをかざすことはできないってことですか?


 ——そうかもね? まあそんな必要はないんだろうから心配しなくてもいいんじゃない? カードが盗まれても他の人がなりすましで使うことはできないってことだから、その辺は安心よね。


 まあそうだけど。


 ——うん。でも楽しかった。この世界のこういうの、今までみる機会がなかったから。


 そうなの?


 ——今までは心の奥の隅っこにじっとしてることが多かったから。あたしの声に反応してくれたの、アーシャが久々だったもの。


 そっか。わたくし少しはファフナの役に立ってるのでしょうか?


 ——うんうん。アーシャ、大好きだよ!


 そんなファフナのあったかい心が伝わってきて。わたくしも、なんだか少し幸せな気分になれて。

 ふふ。なんだかくすぐったいです。


「じゃぁ行きましょうかお嬢様。そろそろ冒険者の方々が帰ってくる時間です。ここも大勢の人でいっぱいになりますから、今のうちに退散しましょう」


「はう、にいさま」


 用事も済んだことですしね。

 にいさまに促されるまま入口に向かったわたくしたち。

 でも、なんだかお外が騒がしいような?


 ガヤガヤと人が集まっている声がします。

 人垣の中から子供の声?


「お願いだよ! にいちゃんを助けて!!」

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