『イコーヤの時計について』・・・『詩の群れ』から
『イコーヤの時計について』・・・『詩の群れ』から
㈠
眠りに寄せた、真実の解放だろ、イコーヤが待っている。
何だって、今、何と言ったんだい、え?
文字通りさ、イコーヤが待っている。
不可思議なことを言うなよ、何処に待ってるんだ。
㈡
そもそもが、時間空間の中で、時間を主る神、イコーヤの話さ。
そうか、移送された死体を成仏させるための、イコーヤ、しかし、それだけではないな。
そうなんだ、イコーヤの時計を、俺は持っている。
俺もお前も、我々には必要な物証だな。
㈢
イコーヤの時計については、イコーヤの時計は我々を待っているんだ、何時の時も。
そうか、時間を自由に使えば、イコーヤも大盛況だろう、だろうだ。