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Best Scene In Kyoto
何かが起きようとしている夏。
何も起きない秋。
俺の目の前にはただただ赤い何かが広がっていた。
モツヌ。
"それ"の始まりは勝手気ままな、編成局長が考えたものだった。
もっと多くの、もっと少なくの、ネズミたちを殺したいと。
俺は、立ち上がった。
いや、立ち上がりすぎたのかもしれません。
目ヤニを1キロ取って、前を見ると、そこはディストピアだった。
Why?
つい声が出てしまったが、それを聞く者がいない。
それはそうだ。この世界に生き残った者は俺とモツヌだけだった。
いわば、ここは、ディストピア。
珍しいものが落ちている。これは、1000円札。
久しぶりに見たなあ。
どれ。持ち上げてみるか。
むむ、おもいぞ。
おさつって、こんなにおもかただろか。
おさつよりおもちがすきだ。
おもちよりおかだがすきだ。
おかだ。
おかだ??
そうだった。
忘れかけていたことを思い出した。