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「精一杯、星を吐け」
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北北東の風の中、通りすがった竜が憐れんで問う。
「願い事は?」仰ぐと全てが遠かった。灰の中、半分埋まりながら泥を吐く。
「晩飯おごってくれりゃーいいよ」
そうかい頑張れよ。
と三つほど握り飯がチェックのランチマットに包まれてふってきた。
俺はパン派だよまったく。
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憐れ?癪に障るので、精一杯憎まれ口を叩こう。