#2 旅立ち〜終わりのはじまり part2
前回のあらすじ:ついた
「いんやぁ遠いところからわざわざありがとうございます。さぁさぁ、こちらへどうぞ。」
俺達は町につくなり村の集会所へ案内された。そして、町長と書かれた席に、案内の若い青年は座ったのだ。…って
「町長若っ」
全員でつっこむ。
確かにそうだよなあ!?町長とかってフッツーじじいだよね!?いくらなんでも若すぎじぁあありませんか!?ハシモトさんですかあなたは!?
まあそんなことはおいといて依頼内容の確認をする。
「今回はどのようなご依頼で…」
「依頼の内容なんてないよう」
「ふざけてる場合じゃないですよね?」
「失礼しました。では話していきましょうか。申し遅れましたが、私はこのレーシアの町の町長、ソンチョです。」
「町長なのにソンチョってむごごごごぉ」
確かにそうだがあまりにも失礼なのでマリーの口を、ジョーが塞ぐ。
「掲示板に書いた通り、私達の村のお年寄りと子供達が何名か連れ去られてしまいました。
この季節は特産であるこの果物の収穫時期なんです。あ、そちらはこの果物で作ったジュースなので、どうぞお召し上がりください。」
「やった!ありがとうございます!」
マリーが嬉しそうにジュースを飲み干す。それに俺達が続く。桃のような甘味にかすかに酸味が感じられ、確かに飲みやすいジュースであるが食レポをする余裕はないと思うので続きを聞く。
「まあ幸い男手はとられなかったので作業にあまり支障は出ません。しかし、数日後に収穫祭を予定していて、子供達をはじめたくさんの人々が楽しみにしていたんです。ウッ」
「なんか嫌な感じがするぞリョーヘー」
「同感です」
フェリックさんと小声で話す。
「しかし、こんなことになってしまって…このままではホントにかわいそうなことになってしまいます。ウッウッ
どうかお助けいただけませんでしょうかウワーコノマチノミナサンウォー↑ア゛ータスケタイーソノイッシンデェ→」
「どこぞの代議士見たいに発狂しないで下さい」「知ってた」
「大丈夫です。依頼は受けますから」
「いや失礼。お見苦しいところをお見せしてしまいました。」
「あの代議士さん今何してるんでしょうか」
「マリーこれ以上はやめましょう目をつけられますよ」
誰に目をつけられるんでしょうかジョーさん…それを気にせずソンチョさんは続ける。
「こちらこそお願いします。ちなみに宿屋はあちらなので、拠点として活用してください。」
「そして、さらわれた人々の場所の検討はついてるのでしょうか…」
ジョーが尋ねる。
「いや、夜中のうちに起こったのでわかりません。しかし、やつらは人目のつきにくい洞窟や森に拠点を置くことが多いので、そちらを探索してみてください。」
話を終え、宿屋に荷物を運び込み、他の手がかりを求め、町の人々に話を聞くことにした。
「奴らが西の方から来るのが見えたなあ」
「いやあ、わからねえなあ。」
「確か、何とかの洞窟に運べ、て声が聞こえた気がします。」
「すみません、わかりません…」
「子供達の声が森から聞こえた気がしたなぁ。」
「どうでもよいが西の森の奥に洞窟があるってよ」
「…ざっとまとめるとこんな感じか。」
「何でダイジェストなんだよしかもこれ堅い方でもやったのかよ…しかもわかりませんという意見をまとめる必要はねーだろ」
「いや、なんとなくです。とりあえずこれらの情報を元にして、探索を始めよう。」
そうして出発しようとしたとき、
「おーい!」
聞きなれない声がした。
「何のようがあるんだい?」
フェリックが訊く。どうやら村の若者のようだ。
「俺の名はテッド。この村で僧侶をやってるものッス。」
「そういえばこの一連の流れ『ッス』ついてなかったみたいだね」
「メメタァッス」
「そして僧侶がどうしたんだい?」
「実はさらわれた子供の中には俺の子供もいたッス。俺も子供達を助けたくていてもたってもいられなくなったんッス!」
「ほおほお」
「だから俺もつれてってくれッス!」
「断る!」
応対していたフェリックが叫び、場が凍りついたが、フェリックは続けた。
「と言いたいところだが、うちのパーティー回復に不安があってね。僧侶と言ったね。回復役が増えるならこちらからお願いしたいところだよ。
」
「このセリフを奴は覚えてなかったと」
「やめろあいつがいじける」
「ありがとうございます!一生懸命頑張ります!」
「それじゃ、仲間が増えたところで改めて、レッツゴーです!」
マリーが元気よく言った。
こうして、俺達はレーシアの町の西側の探索へ出かけて行った。
「…」
「…」
「…」
「…ねえどうしてソンチョさんがいるんですか?」
「あ、バレた?いやー実は私も付いていきたいと思いましてねぇ」
「人数が増えるのは構わないですが、町長の不在はどうかと思います…万が一死んだら大変ですよ…」
「あ、そこらへんは大丈夫です。私両手剣つかいですが剣はなぜか当たらないんですよね。」
「ソンチョさん戦闘関連の職業は…」
「クルセ…パラディんですが」
「今わざと間違えたな」「ですが守りに関しては自信があるので。」
「まさか…ソンチョさん…そんな趣味だったなんて…私びっくりでs」
「マリーちゃん私ドMじゃないからねー。でももし私が死んでも私の頼れる友人が町長職を継いでいくので。」
「そういう問題ですかねぇ…」
次回予告
テッド「テッドッス。メインキャラでもないのに起用有り難うございますッス。ていうかここまで作者が暴走するとは…」
作者「暴走半島24時」
テッド「何訳分からんこといってるんスか。あまりに暴走してると訴えられまスよ?ところで次は初戦闘ッスね。俺でないッスが頑張って下さいッス!次回、オーバークロック〜奴の運命変えたろか 第三話 旅立ち〜終わりのはじまり part3 お楽しみにッス!!」
作者「3キルバスター」
テッド「もうつっこまないッス」