【参考】人物紹介/単位・季節の表現など
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登場人物(名前あり)が増えてきましたので、簡単ですが登場人物一覧と用語説明を作成しました。
前半が人物紹介、後半が登場する用語などの説明です。(各話の後書きなどで記したものを含みます)
<2016.08.26>掲載位置変更&全話対応に編集しました。
★こちらは本編内のネタバレは原則ありません。別に【ネタバレ編】があります。閲覧注意。
■登場人物紹介■(本編終了時現在)
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【 】内が名前です。原則本編内のネタバレになる記述はしておりませんが、一部本文記述にないものも掲載しています。
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◆東北国境守備隊第25隊の隊員たち<軍団派遣兵>◆
【アンスーズ】
:第25隊の隊長。前職は第四軍団第四大隊長。
:自称38歳。しかし第25隊着任の2年前から主張が変わっていないため、誰も信じていない。隊で一番の長身で、威風堂々ではないがしっかりとした軍人体型。癖のある灰金髪、青い瞳。容貌は中の上。いい加減で適当にも思われる言動が多いが、隊員のみならず町衆からも何のかんので信頼されている有能な人。神殿嫌いとしても知られている。
【ソーン】
:第25隊の隊長補佐官。前職も同じ。アンスーズの補佐官を務めて10年。
:公称29歳。見た目は若く20代半ばにも見えるが、言動が災いして年齢よりも歳上の扱いを受けることが多い。顎に届く程度に長めの直毛灰金髪。蒼穹の青い瞳。容貌は眉目秀麗、長身白皙。アラグレンの町のお嬢さん方の「特別観賞用」扱い。秀麗な微笑みと共に繰り出される冷厳な態度には定評がある。口煩い、母親じみた説教魔。
【フェフ】
:第25隊の副長(NO.2)。前職は第十六軍団付【能力者】。
:21歳初冬生まれ。ルーニック人ではなく、西方人の身体的特徴を持つ。柔らかい赤茶色の髪。金茶色の瞳。背はルーニック人と比べると低め(女性の平均身長くらい)。柔和で弟のような雰囲気を持ち、歳上に人気。アラグレンお嬢さん方の人気ランキング第5位。
【イース】
:第25隊第一班長。前職は第四軍団第四大隊の小隊長。やらかし降格組。
:26歳春生まれ。麦の穂色の金髪。青い瞳。隊長同様のしっかりとした軍人体型で、容貌は一応「上」と評価されている。人気ランキング第1位(ラーグと同率首位)。ラーグとは十年来の親友関係。
【ラーグ】
:第25隊第二班長。前職は第四軍団第四大隊の小隊長。やらかし降格組。
:26歳初春生まれ。濃い金髪。青い瞳。がっちり系軍人体型。容貌は中の上。人気第1位(イースと同率首位)。イースとは親友関係。モットーは「真面目に不真面目」。
【ティール】
:第25隊第一班所属の軍団兵。前職は第一軍団所属の市警隊。やらかし降格組。
:25歳夏生まれ。灰金髪。青い瞳。やや細身の軍人体型。容貌はスッキリ爽やか系で、容姿や態度だけなら隊で一番(補佐官さんは別枠)女受けする上物だが、言動は軽い。「遊び相手にはいいけれど……」扱い。
【ハーガル】
:第25隊第三班所属の軍団兵。前職は第四軍団第四大隊付補佐官。やらかし降格組。
:24歳冬生まれ。金茶の髪。茶色がかった青い瞳。中肉中背で容貌も特徴がなく平凡だが、人好きのする性格で親しみやすい。第25隊においては真面目な部類。
【エイワーズ】
:第25隊第三班長。前職は第七軍団。傷痍復帰で前線を離れ守備隊へ。残留6年目。
:32歳。実年齢より歳上に見られるのが悩み。隊で3番目の長身。
【ラド】
:第25隊第一班所属の軍団兵。第4章から登場。30歳。傷痍復帰組。残留4年目。視野が広く活動的。
【ウルツ】
:第25隊第二班所属の軍団兵。第6章で名前が登場。24歳。傷痍復帰組。残留3年目。
◆東北国境守備隊第25隊の隊員たち<地元兵>◆
【ストライフ】
:第25隊兵営長(NO.3)。アラグレン出身の地元兵。アラグレン町長は叔父。
:42歳、第25隊最年長。妻子(娘が二人)あり。愛妻家、愛娘家として有名。隊長とはウマが合うようだが、基本的に真面目な性格。
【ウリヤンド】
:第25隊所長(NO.4)。ディングル出身の地元兵。名家の三男。既婚子持ち。35歳。
【クワート】
:第25隊第一班所属の地元兵。ディングル出身の役人の息子。19歳。最年少。
【ネテル】
:第25隊第二班所属の地元兵。少し臆病な性格だが基本的に実直。人気6位。
【ゴート】
:第25隊第三班所属の地元兵。重厚な体格で、隊長に次ぐ2番目の長身。人気4位。幼馴染み三人衆の一人。
【オウン】
:第25隊第二班所属の地元兵。第4章から登場。隊で最も目が良いが、楽観的で考えが甘い。幼馴染み三人衆の一人。
【エイリム】
:第25隊第一班所属の地元兵。好奇心旺盛で物見高い。オウン・ゴート・エイリムの三人は同い年の幼馴染み。
【デューア】
:第25隊第二班所属の地元兵。実家はディングル市で家塾を営んでいる。物知り。
◆東北国境守備隊第25隊の軍属◆
【ケーン】
:第25隊付(専任の)主任事務官。新人時からずっと第25隊勤務で丸12年のベテラン。
:30歳。柔和な容貌と態度から若く見られる。仕事ぶりは几帳面で真面目。人気3位。
◆アラグレンの町衆◆
【コール】
:アラグレンの牧羊家(羊飼い)の三男。フェフ副長の年の離れた友達。
:14歳。素直で明るく、物怖じしない性格。誰からも愛される愛嬌のある少年。
:飼っている牧羊犬の名前は「カンバイ」(子犬)「アウェイ」(母犬)「フェッチ」(父犬)。
【サイリャ】
:アラグレンの商家の家付き娘(跡取り)。ティールの元恋人。20歳。第3章で登場。
【ベイス】
:ディングル市の商家の次男。サイリャの婚約者(後に夫)。20歳。第3章で登場。
【ファゴス】
:アラグレン町長。ストライフ兵営長の叔父。話が長いが、抜け目ない狸爺。第2章から登場。
【ティンネ】
:ストライフ兵営長の次女。12歳。コールとは幼馴染み。第5章で登場。
◆その他、ルーニック王国関係者◆
【インガ】
:東北地区担当軍監査官。正監査官。23歳。第4章で登場。
【オーセル】
:東北地区担当軍監査官。副監査官。43歳。第4章で登場。
【ヤーラ】
:ルーニック軍の著名な【能力者】。フェフの師であり養母。3年前に戦死公告。
◆フサルク神殿関係者◆
【ウィアド】
:ディングル神殿に新たに着任したフサルク神官。
:通称「黒の神官」と呼ばれる神の奇跡の力の使い手。【神力者】
:20歳。長い艶やかな赤茶の髪、金茶の瞳。ヨーラ出身の西方人。神々しい美貌の持ち主。
【ファーン】
:フサルク神殿兵。ウィアド付きの護衛。ウィアドに盲従している。30歳。オガム地方出身。
【ケニング】
:フサルク神官。ディングル神殿の正神官で、ウィアドの側仕え兼お目付役。南方のコノルド使国出身。
◆その他◆
【ナウディーザ】
:フリジア使国内の古人の「異能者」。不思議な運命に呼ばれフェフの元へ……。
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■【能力者】について■
:異端の神(「盟約の神々」)から勝手に与えられるという、異能の力を持つ者のこと。国によっては存在すら許されない迫害対象だが、ルーニック王国では軍に組み入れられることである程度受け入れられている。
:その能力は様々だが、「直接人間を害すること」「直接命を奪うこと」に繋がる能力は確認されていない。物語開始時点(第1章)でのフェフの能力は「動物を(空間を越えて)呼び、捕まえる」こと。
:ドルヴィは、自らの力を制御する呪具を作る。自分が身につけるものは「首輪」、上官が所持し能力を無効化させるものは「腕輪」。常に首輪を身につけることから「輪っか付き」と卑称されることもある。
■神/宗教/国家関係■(現世フサルク神話に基づく)
【フサルク神】
:この世界における至高神。かつて「盟約の神々」が人間への庇護を止めた際、ただ一柱、人間を守護する側に立って守り導いたとされる神。現世においてほとんどの国々で崇敬されている普遍的な神。
【盟約の神々】
:かつて世界を庇護していた神々。ある時突然に人間に対する庇護を放棄し、世を混乱に導いたとされる。現在はフサルク神との争いに敗れ、眠りについているとされる。
【使国】
:盟約の神々との争いに勝ったフサルク神が、人間の指導者となるべく選んだ民(使徒の民)が建てた国々。元は10国あったが、後の世に互いに主導権を争う中で幾つかは滅び、現在は4国。この物語の舞台ルーニック王国とは基本的に敵対関係にある。
【フサルク神国/神殿/神官】
:フサルク神殿は、フサルク神を至高神とする宗教組織。世界全体に影響力を有する主宗教だが、世俗権力との関わりは国による。
:大陸南部にある、大神殿が統治する小国は完全な神権国家であり「フサルク神国」と呼ばれている。
:使国は基本的に半神権国家であるが、使国以外では国家権力とは切り離され、互いに直接の干渉しない(神殿は治外法権扱い)。
:神官は出身国や所属国を問わず、大神殿その他地方の所轄神殿で教育・研鑽を積む。正式に神官となれば出身・所属国から離れ、フサルク神国の国民として扱われる。
:神官は、各国各地域の神殿を管轄し、宗教活動を行っている。
◆ルーニック起点でみた国家関係◆
[西方諸国]
フリジア使国 :西で直接国境を接する敵対国。ナウディーザの生国。
ヨーラ王国 :フリジアよりさらに西の小国。フェフとウィアドの生国。
[南方諸国]
ファリスク使国:南で直接国境を接する敵対国。
フサルク神国 :ファリスクの南東にある神権国家。極小国であり、コノルド使国に庇護されている国。
コノルド使国 :フサルク神国を間に挟む形でファリスク使国と国境を接する国。潜在的敵国。
[東方諸国]
ヴァンダル王国:オガム地方の東で直接国境を接する好意的中立国。さらに東は海。
★「使国」は<神の使徒の国>という意味の呼称。フサルク神の選民が建国した国々の末裔。
★「神国」は<フサルク神の国>という意味。フサルク神殿を統括する大神殿が直接統治する神権国家。
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■その他の用語解説:単位や季節など■
◆長さや距離の単位:
1リーグ=約 5km(本作では長めの距離の表記に用いています。徒歩1時間程度)
1ハロン=約200m(本作では短めの距離の表記に用いています)
1ロッド=約 5m (本作では主に縦方向、高さの表記に用いています)
1エル =約 1m (本作では主に横方向、長さや幅の表記に用いています)
1ユンケ=約25mm(長さの最小単位です)
◆面積の単位:
1ルード=約1/4エーカー=1000平方メートル=0.1ヘクタール
★参考:TDRが大体1000ルード(100ヘクタール=1キロ平方メートル)
◆季節(暦)の表現:
季節の表現は春分夏至秋分冬至を軸に、その中間を合わせた計8つに区切られています。
【春分】
:そのまま春分。「春の季節」※世界標準の「新年」
【迎え火の夜祭り】
:夏の始まり。「初夏の季節」
【夏至】
:そのまま夏至。「夏の季節」
【恵みの麦祭り】
:秋の始まり。収穫祭。「初秋の季節」
【秋分】
:そのまま秋分。「秋の季節」
【還元の火祭り】
:冬の始まり。変容の季節。「初冬の季節」※古い習慣の「新年」
【冬至】
:そのまま冬至。「冬の季節」
【羊迎えの祭り】
:春の始まり。「初春の季節」
★本作においては、冬~初春の季節(ユールとインヴォーグ)は描かれません。
★春分・夏至・秋分・冬至の各至点・分点日を季節の中間としています。それぞれ至点・分点の中間日を「祭り」で迎え、季節の区切り(始まりと終わり)としています。各季節は約45日間です。
例)「夏」の始まりは春の分点(春分)と夏の至点(夏至)の中間にあたるベルテイーナ、「夏の季節」はそれぞれ前半を「ベルテイーナの季節」後半を「リーザの季節」と表現します。
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単位については古いヤード/ポンド法などを、季節の表現(暦)は、旧ケルトの暦を参考にしています。
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