憂鬱な土曜日
憂鬱な土曜
目の前には何故か舞と沙希が座っていた。なんでも”行ける訳ないだろう”と天野は完全拒否したとかで、トーゼンよね、私でも来たくないし、そういうことで二人は不満な顔をして私を睨んでいる。そんな中、ようやく来たラテを見たらかわいいキャラクターが描いてあった。思わず携帯で撮っていると
「何呑気なことをしているのよ!!」
舞のおどろおどろした声が聞こえてきた。
「だって、可愛いじゃない。これ」
指差した方向を舞が顔を近づけると
「ホントー、これかわいい!!」
ってさっきまで怒っていたのは何?と思うくらい豹変して自分の分を見て喜び始めた。
「うっほん!!」
「「あっ・・・」」
二人で浮かれていると横から咳払いがそう沙希の
「なに、やっているのよ!!」
「だって、これかわいいじゃない」
「ええい!!」
沙希が怒ろうとしたときだった。舞の携帯が鳴り出した画面を見て、顔色を変える舞
「ごめん、」
そういうと携帯をとって話し始めた。しかも完全に彼氏との話に夢中になったみたい、横で舞を睨んでいる沙希が私の方に視線を向けた途端、今度は沙希の携帯が鳴り出した。慌ててとる沙希、彼女も同様に、彼氏と何か話しこんでいた。ぽつんと取り残された私は、ひとり、ラテをすすっていた。すると急に舞が立ち上がり、
「ごめん・・行かないと」
そう言って私達の前から去って行った。しばらくして、電話が終った沙希
「あれ?舞は?」
「急用があるって、帰ったじゃない」
「あ・・そ・・」
これといって気にも留めないで私の方を睨みだした。
「どうしてお兄ちゃんを誘わなかったのよ」
「出来るわけないでしょう。もう付き合わないって言ったのに、それに天野も来たくないといってるんでしょう?」
沙希はうつむいてじっと黙ってしまった。しかも、じっと私を睨んでいるし、どうしたらいいのよ。そこへ横から
「何やっているんだ?」
声がするほうを見るとそこには天野が立っていた。
「おにいちゃん!!」
「天野」
天野は沙希の手をぐいっと引っ張りあげた。
「沙希!!、俺に恥をかかせる気か?」
「えっ・・・あ・・」
沙希が立ち上がったところで天野は私の方を見て軽く頭を下げた。
「さとみ・・ごめんな」
そう言ってお店から出て行った。とうとう独りぼっちになった私、そして気付いた
あっ!!
お勘定!!




