表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落し物  作者: Seabolt
29/35

春一番・・・1

 舞の爆弾発言を聞いてから家に着いた私は、まとまらないジレンマに忙殺されていた。―――今更どうしろって言うのよ・・・だいたい、天野あまっちが悪い・・・だってそうでしょう・・・どう考えても、最初の時は・・・お互い針路が決まった後よ・・・確かに受験もあったけど・・・文化祭が終ってしばらくしてくらいで言ってくれれば・・って・・・思わず枕を抱きしめていると・・・失敗だったのかな・・・チラッとよぎる後悔の影に思わず首を横に振った。そうよ・・だいたい・・この間なんか、振られたばっかりの私にあんなこと言う?しかもいきなり付き合わないかなんて・・・そんなグダグダした考えが脳裏を永遠と駆け巡っていた。

 そして、翌朝、春一番がふいた。その強烈な雨風が私にも容赦なく襲い掛かってきた。会社に着くと、ずぶぬれで・・・下着までぬれて・・・どうにもならない・・・とりあえず制服に着替えたけど・・・気持ち悪い・・・そんな状態で午前中を何とかこなして、迎えた昼休みに再び春一番が私を襲ってきた・・・別な意味で・・・


「そういえば・・・」


 弾む会話の中、最近の彼氏との動向を私に振るのは禁句・・・そんな同僚の会話が途切れた瞬間、同僚達は思い出したかのように会話をやめた・・・・・・微妙な空気が流れている・・・変に気を使って、目の前の一人は、隣の人を肘でつついた・・・遅いって・・そう思った私が


「いいわよ・・・別に・・・終ったことだし・・・」


「あ・・・さとみ・・ごめんね・・」


 謝れる方がよっぽど惨めなんだけど・・・と言いたいけど・・・それをにこやかに引きつった笑顔をしている私の目の前から何故か一人・・・また一人と席を立っていった・・・どうしたんだろう?そう思っていると最後の一人が席を立った。


「さとみ・・・ちょっと用事があるから・・・」


「あ・・そう・・・」


 そんな彼女を見送ることもなく、私が目の前の食事に目をやった瞬間だった。


だん!!


 机を叩く大きな音と共に目の前の食器が数ミリ宙に浮いた・・・そんなことに驚いて、その手の主を見るとそこには


あ・・・あまっち?


声に出せないでいたが・・・ふと見ると顔は天野あまっちに似ているけど・・・よく見ると女性?だよね・・・・そう・・そこには、天野あまっちに似た姿の女性が立っていた。


「ここ・・・あいている?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ