でーと・・・3
今日も目の前には天野の姿が・・・しかもデートコースはほとんど昨日と同じ、ただ、場所と映画の内容が違うだけで結局、彼はずっと映画に夢中だった。そして、昼食をとっていた。
「行きたい所どっかある?」
食事も終え、頬杖をついていた私に天野が話しかけてきた。
「えっ?」
「せっかくショッピングセンターに来ているんだから、行きたい所へ行けば?」
天野の行動に驚いている私、それもそのはず、舞の情報では、ショッピングセンターで映画へ行った後は必ず本屋へ行きたいと言いだすと聞いていたからだった。だいたい、その台詞私のだけど・・・・しばらく、戸惑っていると
「行きたい所ないの?」
「えっ?あ・・・じゃぁ・・ちょっとうろついてみる?」
「いいよ」
にこやかな笑顔を見せる天野―――なんか・・・おかしいぞ・・・とりあえず行くか?立ち上がった瞬間だった。あることを思い出した。そう定時連絡を・・・
「ちょっと待ってね。一本電話するから」
「どうしたの?」
そういうと携帯を取り出そうとする私を覗き込んでいたらしい、そんな彼の行動に気付くはずもなく鞄にしまいこんでいた携帯を取り出し、耳に当てた顔をあげた瞬間、目の前には天野の顔のドアップが・・・・そんな状態の驚きの声を思わず上げ、携帯を耳から話してしまった・・・通話が始まっているのも気付かないで
「わ!!」
「もしもし~?どうした?」
携帯の向こうから拓海の声が流れていたけど・・・目の前の状況に驚いていると天野は、にこやかな笑顔のまま携帯を指差した。
「いいの?それ?」
「あ・・・」
再び携帯を耳にもどすと拓海の怒鳴り声が耳に入り込んできた
「何やってんだ!!」
「ご・・ごめん」
「何大声あげてんだよ!!」
「あ・・・ちょっ・・・ちょっと!!」
「まあ、いいけど・・・ところでどうだ?」
「そんなに変わった所はないわ」
「そうか・・・じゃぁ・・・」
「うん・・」
あっという間の連絡って・・なんか虚しいんだけど・・・携帯を鞄にしまおうとした時だった。
「まるで業務連絡みたいだな」
天野の一言にプチっと軽く切れた
「別にいいでしょう・・・」
「ま・・・俺に関係ないんだけどね・・・で?」
で?ってなによ・・・まだ、少し怒りが残っているけど、彼の笑顔に・・・言葉を失った。
「でっ・・・て?」
「だから?どこ行くんだ・・・」
「あ・・・」
こうして私達の2度目のデートは滞りなく進み、何故か夕暮れの町を二人で歩いていた。結局、天野の問題点が見つからないまま、終ろうとしていた・・・ってこのままじゃダメじゃない!!そう思った私は、なぜ?おどおどしているそぶりを見せるのかを聞こうとした時だった。私は天野に手を引かれ、近くの路地に連れ込まれた。




