対決 4
こうして再びさっきの店に戻った・・・と言うより勘定を払いに戻っただけなんだけど・・・結局、店員さんの計らいで奥の個室へ入れてもらえたんで、また、目の前には舞の姿を見ていた。
「舞・・・ところで、いつもどんなデートしているのよ・・」
「えっ?」
私の言葉に反応しただけの舞は顔をあげて・・・ぽかんとしている・・・あ~いらいらする
「えっ?じゃないわよ・・えっ?じゃ・・だからどんなデートなのよ」
「あ・・・そ・・それは・・・映画とか・・食事とか・・・」
「そんなんじゃなくて・・・さっきへんなこと言ってなかった?天野がおどおどしているとか・・」
「あ・・うん・・」
「それって?どういうことなの?」
私の問にしばらく黙る舞・・・顔をあげたかと思うとすぐに横を向いた・・・
「よく分からないわよ・・・だって・・今みたいに話をしている時・・・何故かおどおどしてて・・」
「前からなの?」
「最初は違ったわよ・・・」
「じゃぁ・・そうなったのは最近なの?」
どういうことなの?そう考えていると舞の携帯に着信音が鳴った・
「違うわよ・・・あ・・ごめん・・」
そういうと舞は自分の携帯をとって、メールを見始めた・・・そして、会話が途切れた・・・なんとなくいつものデート中の巧みを思い出す・・・しばらくして・・舞の視線が私のほうへ戻って来た。
「あ・・ごめんね・・・さっきの話だけど・・最近と言うよりここ1・2ヶ月の話よ」
「そうなの・・」
そうは言ったものの・・・全く皆目検討がつかない・・・どうしよう・・そう思っていると今度は舞がこう言ってきた
「やっぱり浮気してるのかな?」
「それはないと思うんだけど・・」
「どうして?」
「浮気しているんだったら・・・私に舞との仲がうまくってないなんていわないだろうし・・」
「じゃぁ・・なんなのよ・・!!」
そういうと舞は今にも泣きそうな顔をして、そのまま机に伏せた・・・
「そんなの分かったら私も苦労しないわよ!!ったく・・・天野がどんな態度なのか見れたら分かるのに・・・」
この一言が余分だった・・・そうとは知らず私は頬杖をして目の前のカップを指で軽く弾いた・・・いい音が鳴るわけでなくむしろペチっという鈍い音が鳴った瞬間だった・・・
「じゃぁ・・一度、一也とデートしてみれば?」
「はぁ~?」
舞の一言に対する私の超間抜けな答えにしばらくその場は静まり返った・・・
「い・・今なんて?」
「だから・・・一也とデートするのよ・・」
「だれが?」
私の質問に舞は無言で私を指差した。私が自分を指して
「ひょっとして・・・」
舞は軽く頷いて
「そう・・・あなたが・・・」
「で・・・でも・・・どうして?」
「一也の行動を見てほしいのよ・・・」
「それは・・・」
意味がないと言おうとした瞬間だった・・・私の携帯がなった。よく見ると拓海の文字が見えた・・・早く取らないと・・
「ごめん・・・」
私はすぐに携帯をとった・・・
「もしもし?」
そして、拓海の言葉に耳を疑った・・・
「さとみ・・・俺一度、天野君の彼女とデートしてみるから?」
「ええ!!!ちょ・・ちょっと・・・拓海どういうことよ!!」
「天野君と話してみたんだけど。どうもよく分からなくて・・それとその日さとみは天野君ともデートしろ・・何か分かるかも知れんから・・・じゃぁ・・日程が決まったられんらくするから・・」
「あ・・拓海・・・」
話をする前にとっとと拓海は携帯をきってしまった・・・
「どうしたの?」
「あっ・・・」
私が話をしようとした時に今度は舞の携帯がなった。そして、しばらくして、私のほうを見てにこやかな表情を浮かべた・・・かなり嫌な予感が・・・
「さとみさん・・・」
「はい・・」
「さっきの提案だけど・・・」
「あ・・・」
「宜しくね・・一也のことよく見ておいてね!!」
「あ・・・はい・・・」
こうして私は、天野とデートする羽目になった・・・




