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天野からの電話 4
店を追い出された私・・・
もう・・なんなのよ・・・どこをどう走ったか分からない・・ここはどこ?風景を見渡すとさっきの店から少なくとも数百メートルは離れている・・・今更戻るわけには行かない・・それに舞の奴がいたらまた喧嘩になるに決まっている・・・息も落ち着いてきたし・・・そう思った瞬間私の携帯がなった。
「さとみか?」
拓海からだった・・
「うん・・・」
「さっきは災難だったな・・・」
拓海の声が笑っている・・・
「うん・・・」
「疑って悪かった。」
「え?」
「大体聞いたよ・・・天野君から」
「あ・・」
「今日は、ごめんな・・・」
そんな拓海の一言一言がジーンと胸に響く・・・
「あ・・うん・・私こそ・・・」
「そうだよ・・・今日でもそのこと言ってくれたら・・・」
「あ・・ごめん・・」
「まぁ・・しかたない・・じゃぁ・・あとで電話するから・・」
そう言うと携帯が切れた・・・昇天寸前の出来事だった・・・だって・・この間別れようとまで言われた私が・・・私が・・・やった!!と叫びたいけど家に着くまで我慢、我慢・・・さてと家に帰ろうと振り向いた瞬間、目の前にはあの舞が腕組みをして仁王立ちをして私を睨んでいた。
「やけに、幸せそうね!!たしか・・・・さとみさん!!」




