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2-1

二年に上がりクラス替えがなされると、順平と慎一は同じ教室に割り当てられた。



「やべー、腰痛いわ」



慎一は顔をしかめながら言う。



「何で?」



「何でかって言うと、昨日の夜も彼女とセックス……」



「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ」



順平が遮るも、最も重要な単語は封じられなかった。



「下ネタしか言えねーのか」



「まあ腰だって平気だけどな。で、どうなの? 順平は彼女できたの?」



「いるわけねーだろ」



順平はぶっきらぼうに言った。



「別に、いなくてもいいけどな」



「かっくいい! 永遠童貞宣言か!」



順平は手にした、厚めの現代文の教科書を頭に振り下ろした。



「ホントいい加減にしろよ」



「あー怖い怖い」

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