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1-2

そして、話は順平が一年生の時のバレンタインデーに遡る。



ここ一週間、順平は明らかに意識して赤いマフラーを着けて登校している。



似合っているとは言い難いが、何もしないよりはいいだろうと思い、今日という日に備えていた。



まずゆっくり下駄箱を開ける。



ふん、期待なんてしてない。



大体、下駄箱にチョコレートなんて古いだろ。



そうだ、古すぎる。



慰めるように言い聞かせて靴を履き替えた。



その日はとにかく男子が騒々しい。



そして、騒いでる途中に女子をちらりと見る。



自分のアピールが伝わっているかどうかの確認だ。



順平も便乗し、とりあえずはしゃいでみる。



しかし、いくら待ってもチョコは来ない。



そのまま一日が流れ去り、部室では順平の友人たちがチョコを自慢気に見せびらかしている。



決してナイーブな性格ではないものの心が痛む。



ひょっとして、俺はモテないのか……?



この頃から順平はそう思い始める。

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