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四号館。

至宝。

作者: caem
掲載日:2026/09/10

母の料理のなかでも、親子丼は一位を争う。


 あまりにも尊い あまりにも儚い


 ただ 見ているだけでもよかったのに


 ただ そこにあるだけでよかったのに


 まさしく これこそ至宝だと わからせて


 あまりのまばゆさに あまりのキラメキに


 おいそれとは 近づくことさえできなかった


 渡されたお箸でいくべきか それともスプーンでいくべきか


 まずは お味噌汁で一息ついて 覚悟を決めて


 あとは なにも考えないで 次々と頬張って


 至宝といわれた親子丼 涙を流しながら口にする


 卵と鶏肉が くちいっぱいにひろがる



青ネギがあれば、なおさら美味しい。

つゆだくなら、さらに嬉しい。

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