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今を生きる俺は何がしたい

作者: 磐上 朝陽
掲載日:2026/03/16

この世のありとあらゆるものを見て行くうちに気づくことがある。何かしらに憧れる自分がいることに。女の子がモデルや作家に憧れるように、男の子がプロ野球選手やサッカー選手に憧れるように。そしていつしか気づく、そんな才能が自分にはないことに。そんな努力ができないことに。才能のせいにして、能力のせいにして、いつしか逃げるように目を背ける。そんな夢などまるで最初からなかったかのように。俺はいつしかクソガキの頃から純粋な頃から逃げるように目を背ける。俺は弱いのだと。才能がないのだと。大した努力もしていないのに目を背ける。これが当然であるかのように、何もないかのように目を背ける。そうしないと苦しくて死にそうになる。何かをグチャグチャにしたくなるような衝動に駆られそうになる。頑張ってきたから、自分なりに努力したからこそ、今までの努力はなんだったんだと気づく。俺には何もないと。

理解も、利害もない利用できない空虚な存在だけが存在している。

俺は死ぬべきだ。何もないから、社会の癌として生きている。いや、生きているというのも違うのかもしれない。俺はただ、水の中に浮かんでいる。俺はただ底で寝そべって、挙動することを諦めている。

この世は誰かを蹴落とすことで回っている。誰かを蹴落としてまで勝ちたいと頂上を採りたいと、クソガキの頃は思っていた。しかし歳をとって行くうちに気づくのだ。誰かを傷つけて勝利を得る必要などないのではないかと。でも気づくそうしないと世界が回らないことに。競争心を煽られないと人間は動かないことに。本当に俺は弱いことに気づく。この世界では誰かの持つ優しさも善意も役に立たないことに絶望する。だから俺は今日も思う。俺は何がしたい‥

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