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六章 七陽の勇者たち

特殊報告会議が終わり、七陽の勇者が御所を出た。

七陽の勇者は御所の外で待機している各剣士団の馬車に乗り込む。

今の七陽の勇者は不安と期待で満ちている。

これから彼女たちは大きな障壁にぶつかっていくのだ。

「陛下は助けてくれないのかな・・・」

青眼、黒髪ショートボブヘア。白いカッターシャツを着て黒いコートを羽織り、黒い長ズボンを穿いた女性、テレナ・リアス・ドレークはしょんぼりしながらそう言った。

「死ねって言ってるようなものじゃん・・・」

緑眼、赤髪ロングヘア。黒い服を着て黒いコートを羽織り、黒い長ズボンを穿いた女性、レパルド・ハーゼ・ルイーズは不貞腐れながら言った。

「雑談するために近づけたわけじゃないぞ」

華片眼、金髪ポニーテール。黄色の着物を着て帯締めに黒鞘に納まった刀を差し、黒い袴を穿いた女性、アイリア・カルティナーレ・シュペーはテレナとレパルドを見てそう言った。

「す、すみません!師匠!」

テレナはアイリアを見てそう言った。

天道の勇者アイリア・カルティナーレ・シュペーは安定した実力を持っている。

しかし、職務をしっかり果たしているわけではない。

御所財政管理所に何度も内部を調査されて何度も職務未執行で減給刑を受けている。

しかし、弟子からの評判はそこそこ良い。

「私が盾になるから、君はしっかりと剣になってくれよ」

黒眼、黒髪ロングヘア。黒色のワンピースで身を包んだ少女のような女性、ヒルデガルト・フォン・ケイボワールは靴を履きながらそう言った。

「はい!師匠」

靴を履く茶眼、黒髪ロングヘア。白いカッターシャツを着て黒いコートを羽織り、黒い長ズボンを穿いた女性、ダイナ・J・デュボアはヒルデガルトを見てそう言った。

旭日の勇者ヒルデガルト・フォン・ケイボワールは剣士たちに頼られる存在だ。

のんびりしている時間が多いため他の勇者からは怠け者だと言われることが多い。

弟子からの評判はかなり良い。

「ラーフィアが相手とかヤバいね」

青眼、黒髪ツインテール。黒いカッターシャツを着て黒いコートを羽織り、黒い長ズボンを穿いた女性、カスミ・ローゼ・カーリンはレパルドを見て笑みながら言った。

「師匠、陛下は助けてくれないんですか?」

レパルドはカスミを見てそう言った。

「そんなことばかり言って・・・助けてもらうことしか考えてちゃダメだよ」

カスミはレパルドを見て呆れながら言った。

「みんなで力を合わせて助け合わないとダメなんだよ。一人でできることなんて限られてるんだから」

カスミはレパルドを見てそう言った。

「いや、でも・・・」

レパルドは少しうつむきながら言った。

「何でもかんでも否定語から入るなと言ってるだろ。悪い癖なんだから」

「す、すみません・・・」

レパルドはカスミを見てそう言った。

カスミ・ローゼ・カーリンは圧倒的な実力を持っている。

そして、堅く厳しい。

弟子からの評判はやや悪い。

「あれ?メウー剣士は?」

南方剣士団の精鋭剣士1は剣士たちを見てそう言った。

「・・・連れてくる」

青眼、黒髪ツインテール。白いカッターシャツを着て黒い長ズボンを穿いた女性、ミッケ・ローゼ・カーリンは、めんどくさそうにそう言うと歩き始めた。

ミッケ・ローゼ・カーリン。

彼女は発言や行動が度々問題視されるが、才能も実力もずば抜けている。

かなり目立つことをするため、輪から外されることも多い。

「梨々香陛下、ミッケ・カーリンのことなんですが・・・」

南方剣士団の剣士1は梨々香を見てそう言った。

「どうかしましたか?」

梨々香は南方剣士団の剣士1を見て笑みながら言った。

「その・・・彼女の発言はかなり荒れていますし、民からの評判も良くありません。何か精神が良くないのでは?」

「その発言は礼を欠いている。訂正した方が良い」

梨々香が真顔でそう言うと、南方剣士団の剣士1が冷や汗をかいた。

「も、申し訳ございません・・・訂正いたします」

南方剣士団の剣士1は頭を下げながら言った。

この礼を欠いた剣士は神軍解散時に退職金が貰えず文句を言っていた。

その後はアージヴァイズ・二コルから支援を受けて南方剣士団に入団した。

現在、御所財政管理所と連携してこの剣士とアージヴァイズ・二コルの関係を調査している。

この国に邪念の根を張らせはしない。

「彼女の実力は頭一つ、判断能力は頭二つほど抜けています。今後、ラーフィア戦の要になるでしょう」

梨々香は南方剣士団の剣士1を見てそう言った。

「ラーフィアには通用するかもしれません。しかし、ミッケ・カーリンに剣士たちを統率する力はありませんし、暴走して何か大きな問題を起こすかもしれません!多くの命が失われる可能性だってある!」

冷や汗をかいた南方剣士団の剣士1は梨々香を見てそう言った。

「そこまで考えているとは・・・」

梨々香は南方剣士団の剣士1を見て驚きながらそう言った。

「ま、まぁ・・・」

南方剣士団の剣士1は梨々香を見て笑みながらそう言った。

「では、ミッケ・カーリン以上に勇猛果敢で正義感に満ち溢れたあなたに南方剣士団の総長を任せましょう」

梨々香は南方剣士団の剣士1を見て笑みながらそう言った。

「え!?い、いや!そ、そんな・・・」

冷や汗を垂らす南方剣士団の剣士1は梨々香を見て焦りながらそう言った。

その時、ミッケが南方剣士団の剣士1の襟首を掴んだ。

「お前が来ないと馬車が出ないだろ」

ミッケは南方剣士団の剣士1を引きずりながら言った。

「保身となるとすごい熱量だね。反対勢力は早いうちに潰した方が良いと思うけど」

白梅は梨々香を見てそう言った。

「ここは泳がせた方が効果的でしょう。既に腐っている部分も一掃できるかもしれない」

梨々香は白梅を見て笑みながらそう言った。

神護国の基本的政治に関する会議、神護国大議会が開催された

華千﨑家の二柱、警察局高官たち、財政管理局の高官たち、物流管理局の高官たち、国土交通局の高官たち、電波・電子産業管理局の高官たちが参加した

次回七章 開議、神護国大議

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