後日談
落陽の勇者カスミは全治一ヶ月のケガを負ってしばらく休養することになった。
ラーフィアに惨敗したことが余程悔しかったのか、修行をするために何度か病院を抜け出して看護師に捕まっていた。
それから戦後一年、アージヴァイズ・二コルの脱税・詐欺の証拠を掴んでアージヴァイズ・二コルの逮捕に貢献した。
天道の勇者アイリアは全治七ヶ月のケガを負ってしばらく休養することになった。
お見舞いに来る剣士たちから頻繁に魅惑の行方を聞きていた。
それから戦後十六年、婚姻符窃盗容疑で指名手配されていたアージヴァイズ・二コルを発見して逮捕に貢献した。
朝暘の勇者グリードリヒは検査を受けていたが大したケガはなかったようですぐに復帰した。
前朝陽の勇者テレナを弔う祭りを開くよう梨々香に強く願い出て前朝陽の勇者テレナの追悼祭が開かれるに至った。
それから二年後、自身を鍛えるため西方剣士団に転属してカスミの弟子になった。
曙陽の勇者ミッケは全治三ヶ月のケガを負ってしばらく休養することになった。
休養中も梨々香の研究記録を見て勉強を続けていた。
それから七年後、大陸北部近海の海底で新しい結晶淵地を発見した。
金輪の勇者ダイナは復帰が望めないケガを負って引退していった。
引退後は死星ラーフィアの恐ろしさを伝える一人劇の演者になった。
それから十五年後、千蘭宮芸館の一番役者になって忙しい日々を送っている。
旭日の勇者ヒルデガルトは検査を受けていたが大したケガはなかったようですぐに復帰した。
祭りを楽しみ暴飲暴食をして太って落ち込んでいたよ。
それから十年後、東輝水麦酒という新たな酒を造って東輝水に新しい名物品を生み出した。
烏輪の勇者レパルドは少しの検査を受けた後、しばらく地元に帰った。
ラーフィアと戦ったと地元住民たちに自慢して称えられているらしい。
それから十六年後、アージヴァイズ・二コルが行った婚姻符窃盗を手伝ったと言うことが判明して逮捕され烏輪の勇者を解任された。
戦後二年、騒ぎが完全に収まった神護国は変化した。
梨々香が総長を務める中央剣士団は設立され、四方の剣士団と七陽の勇者に命令を出せる組織がこの中央剣士団一つだけになった。
そして、数々の問題を起こして来た執政部は完全に解体され、執政部幹部には抹消刑が科され、官僚たちは全員解雇された。
神護国の人口を十億人に制限する法律ができたことで物価高騰問題は収まった。
戦後三年になると学校ビジネスが流行って粗悪な教育が流行。
それを止めるために神護国にある全ての市に国営の学校を造ろうということになった。
そして、戦後五年に白梅が梨々香との子を出産した。
性別は女の子、種族は神、名前は華。
華は梨々香にめちゃめちゃ似てる。
華が生まれたことを機に都市部から離れようということになり、過疎地に御所を建てて引っ越した。
-銀狼の旧都-
「主様、華千﨑 梨々香が現人神である可能性が高いという情報がソード様より届きました」
召使は淡々とそう言った。
「なるほど・・・奴も現人神だったか」
砲神眼、ブロンド髪ロングヘア。寝間着姿の乙女、テルメス・クレイス・ガンズはそう言いながら寝間着を脱いだ。
体中にひびが入ったテルメスは銅色のミニドレス調のワンピースを着た。
「あの男が現人神であるなら、残る現人神はあと二柱か」
銅色のミニドレス調のワンピースを着たテルメスは窓から外を見てそう言った。
END
後日談まで読んでくださりありがとうございました
華ノ話 第二話-明けの死星-はこれで終わりです
次回は華ノ話 第三話-天に現せし烏輪-です




