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終章 戦勝の祭り

宿幼決戦から五年経った七月二十五日。

ラーフィアと戦った私はしばらく寝込んでしまった。

メイジーが余計なことをしてくれなければ危かった・・・

「目が覚めたようだね」

白翔は嬉しそうに言った。

「えぇ・・・とてもグッスリでした」

私はいつもの場所、いつもの香りに安堵する。

きっと、今あの世界に戻っても落ち着かない・・・そう思えるくらいこの世界を好きになろうと思う。


至る所で梨々香の復帰を祝う宴会と祭りが開かれ、信者に禁酒を勧めている聖職者たちも酒瓶片手に騒いでいる状態だ。

「神護国ってこんな騒がしい場所だったのか」

白翔は祭りを見て笑みながらそう言った。

「本来はこんなにも騒がしい国なんだろうね。戦いが始まると不安から委縮してしまうだけで・・・」

白梅は祭りを見てそう言った。

「全く・・・人間という生き物は本当に面白い生き物だ。見ていて飽きない」

白翔は祭りを見て笑みながらそう言った。

「人間だけじゃないわよ。面白いのは」

白梅は白翔を見て笑みながらそう言った。

「神だってあんなことするんだから」

白梅は神々と酒飲み対決をする梨々香とビーを見て笑みながらそう言った。

「梨々香は本当に楽しいんだろうか」

白翔は梨々香を見てそう言った。

「・・・」

白梅は白翔を見た。

「僕はこの五年間、ずっと疑問に思ってきた」

白翔はそう言うと白梅を見た。

「青いキャンバスに赤色がポツンと載せてあるような感じで・・・どこかこの世界に馴染めていないように見えたんだ」

白翔は白梅を見てそう言った。

「現人神というのは元々そう言う存在なの」

白梅は白翔を見てそう言うと笑んだ。

「その現人神って何なんだ?人の形をした神なんていくらでもいるだろう?」

「現人神は人の姿で現れた四華神力(よんかしんりょく)。私たちが創り出すような神とは全く違う存在らしいわよ」

白梅はそう言うと、梨々香たちの所に向かって歩き始めた。

「誰でもかかってきなさいな!」

杯を持った梨々香は笑みながらそう言うと高らかに笑った。

「大丈夫?」

白梅は樽にもたれかかったビーを見てそう言った。

「大丈夫です・・・神だから・・・」

ビーは白梅を見てそう言うと水を飲んだ。

僕はこの祭りで色々な人と出会う。

思い出話やこれからの話をたくさんする。

この瞬間、この僅かな平和を噛み締めながら神護国を歩こう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

死星ラーフィアとの戦いはこれにて終わりです。

近日後日談を投稿しますのでそちらも読んでくださると嬉しいです。



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