表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/47

三十八章 落陽の勇者が来る

最上大業物断暗万陽を握ったミッケはラーフィアに向かって走り、最上大業物断暗万陽を振る。

大戦斧グレイラを握ったラーフィアは最上大業物断暗万陽に合わせて大戦斧グレイラを振る。

次の瞬間、最上大業物断暗万陽と大戦斧グレイラが激突して轟音と共に衝撃波が巨大な空間全体に伝わった。

「どんどん力を解放している・・・・・・」

ヒルデガルトは大戦斧グレイラを握ったラーフィアを見てそう言った。

その瞬間、最上大業物断暗万陽の刀身が砕け散ってミッケが激しく吹き飛ばされた。

「そんなものじゃないでしょう?七陽の勇者」

ラーフィアは大戦斧グレイラを回しながらそう言った。

「それとも、術に依存して剣すらまともに扱えないの?」

ラーフィアは回る大戦斧グレイラを握って一振りした。

(まだ底が見えない・・・)

倒れたミッケは余裕たっぷりのラーフィアを見ながら絶望する。

「やった!よくやった!これで三人の大聖を葬れ・・・」

暗黒霧と共に現れた第五魔塊(だいごまかい)魅惑(みわく)は嬉しそうにそう言った。

「魔甘ッ!!」

ミッケが魅惑を見て驚きながらそう言った瞬間、炎の玉が魅惑に直撃した。

炎の玉の正体はアイリア。さっきまで倒れていたアイリアだった。

「ッ!?ゲェェェアァァァ!!!!」

目を見開いた魅惑は凄まじい力で首を切り裂いていく最上大業物日炎を見て悲鳴を上げた。

「うおぉぉぉぉぁぁぁぁ!!!!」

最上大業物日炎を握り込んだ傷だらけのアイリアは目を見開いて叫んだ。

「・・・」

大戦斧グレイラを握ったラーフィアはアイリアを見ているが何もしない。

「は、早く・・・早くどうにかしろぉ!!」

魅惑はラーフィアを見て怒鳴った。

「え?なんで私が・・・?」

大戦斧グレイラを握ったラーフィアは滅茶苦茶嫌そうに言った。

「早くゥゥゥゥ!!」

魅惑魔塊が叫んだ瞬間、ラーフィアが大戦斧グレイラを構えた。

大戦斧グレイラを構えたラーフィアはアイリアを見ながら飛んできた聖陽水晶(せいようすいしょう)を避けた。

ラーフィアの鼻頭を傷つけた鋭利な聖陽水晶は舞台に当たって砕けた。

「・・・」

ラーフィアは魅惑ごとアイリアを蹴り飛ばしてカスミを見た。

「・・・」

カスミはラーフィアを見ながら歩みを進める。

「・・・」

カスミを見て冷や汗をかいた魅惑はカラスになって逃げた。

しかし、ラーフィアは全く動じない。

こいつが動じるはずがない。

「・・・久しぶりだな・・・ラーフィア」

カスミはラーフィアを睨みながらそう言った。

「どこかで会ったっけ?」

大戦斧グレイラを握ったラーフィアはカスミを見てそう言った。

「あぁ・・・まさにここ、旧サウスドラゴニアでね・・・お前が覚えてなくても、私は覚えている」

黒鞘から最上大業物落陽淵崩を抜いたカスミはそう言うと、黒鞘を空高く投げた。

「・・・あの小さいのにくっついてた子供か。大きくなってたからわからなかったよ」

ラーフィアはそう言いながら大戦斧グレイラを回して握った。

次回三十九章 激闘、落陽の勇者対ラーフィア

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ