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二十九章 この世界はあまりに脆く・・・

宿幼決戦から五年経った六月十七日。

私たちは一度停車して仮拠点で休憩し始めた。

私は先陣を切る七陽の勇者を支援するための偵察用小型機を整備する。

「なんだい?そのラジコンは」

ヒルデガルトは小型偵察機を見てそう言った。

「偵察機ですよ」

梨々香は小型偵察機を整備しながらそう言った。

「そんなもので見なくとも一緒に来たらいいのに」

ヒルデガルトは梨々香を見てそう言った。

「それについて少し説明する」

「七陽の勇者、ここに集まってくれ」

梨々香がそう言うと、七陽の勇者が集まった。

「ラーフィアは"赫日(かくび)短剣(たんけん)"という道具を持っている」

梨々香はそう言いながらタブレット端末を見せた。

「赫日の短剣・・・」

アイリアは赫日の短剣のイメージイラストを見てそう言った。

「この赫日の短剣は器と神気を強化する道具です。ですが、修復不可能な傷を負った場合は器と神気を回復させる道具に変わります。ラーフィアに傷を負わせ、この道具を回復に使わせるまで頑張ってください」

梨々香は七陽の勇者を見てそう言った。

「とどめは刺さなくて良い・・・ってことですか?」

ダイナは梨々香を見てそう言った。

「はい」

この世界はあまりに脆く、壊れやすい。

宿幼決戦で数百という数の俗世が壊れてしまった。

強化されたラーフィアと戦えば、間違いなく世界が壊滅的な被害を受ける。

だから、ラーフィアが神気抑制を完全に解く前にあの道具を使わせなければならない。

次回

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