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005

今日は、レコーディングの後は雑誌の取材だった。

「ちい、この後飯行くけどどうする?」


≪お疲れ様。悠眞くん。みんなで行くの?≫


「もちろん。6人で行こうよ。」


≪行ってもいいの?≫


「あったりまえじゃん。皆、ちいと行きたいんだよ」

そう言うと、ちいはみんなの方を見た。


みんな微笑んでた。

蒼穹なんて、目をキラキラさせてたし(笑)


≪ありがとっ。じゃぁ行く。≫


「蓮が、まだ終わってないから終わったら一緒においでね。」


≪うん≫

しばらく待ってると、蓮が戻ってきた。


≪蓮くん。おかえり。お疲れ様≫


「おぅ。って、誰もいねーの?ひどっ(笑)」


≪ご飯行くって。ちいは、蓮くんと来てって≫


「そうなの?あ、メール来てた。じゃぁ行こっか。それとも、二人で違うとこ行く?(笑)」


≪みんなに悪いよ?≫


「じゃぁ、今度な(苦笑)二人だけの約束」


≪うんっ≫


「やーっときたっ」


「先に行くからだろ(苦笑)」


≪お待たせっ≫


「ちいちゃん。おいでよ~」


≪うんっ≫

凱斗の隣に座るちい。

俺もその隣に座る。


「ずるっ。」


「蒼穹の負け(笑)」


≪あはは~あとで、みんなのとこ行くね。≫

気がつけば、俺は悠眞と二人で話してた。

あとは、ちいを囲って話してた。


「蓮、なんかいいことあった?」


「なんで?」


「まぁ、ちいといる時といない時は、雰囲気違うけどね(笑)」


「えっ?」


「自分で気づいてないの?」


「まったく」


「(笑)だから、なんかいいことあったのかなって思って。」


「さぁな。」

そう言って、はぐらかした。


俺は、ちいがいる時は飲まない。

酔っ払いすぎるわけにはいかないからな(笑)

みんな飲んじゃったら、気にかける奴もいなくなるし、悠眞もきっと酔ってそんなこと言ったんだろう。


「ちい~」


≪蒼穹くん。どしたの?≫


「呼んだだけ~」


≪酔ってるね(笑)≫


「(苦笑)今日は、いい感じに歌入れも出来てたし、テンション上がってるみたい。」


≪そうなんだ。いいね~今度聞かせてね。蒼穹くん。≫


「らじゃっ。」


「今度イベントある時はぜひ来てよ。歌だけじゃなくて~オレらも見て欲しいし」


≪でも・・・≫


「待ってるよ。その時が来るまで。ねっ?」


≪ありがとう。≫


「ちい。そろそろ帰ろっか。」


「もうそんな時間?」


≪(苦笑)ごめんね。もうちょっとみんなといたかったけど。こればかりは私もどうしようもなくって≫


「ちいっ。」


≪ごめんね。暗くさせちゃった。蓮くん。もうちょっといたい。≫


「分かったよ。もうちょっとな?」

その後は、また何事もなかったように過ごした。


「寝ちゃったね(笑)」


「だから、帰ろうっていったのに」

蓮の膝の上で、寝るちい。



「蓮。ちょっと聞いていい?なんか心配事でもある?俺達には相談出来ないこと?」

と、悠眞がこそっと尋ねた。


「なんで?」


「皆が気づいてるかどうかは分からない。だけど、最近いや最初からかな。蓮が彼女を見る目はちょっと違う。」


「そんなことないよ(苦笑)気のせいだって。」


「だったらいいけどね。何かあったら、ちゃんと相談しろよ?」


「おぅ」

響と蓮は、あの時聞いたことを一通りメンバーに話した。

でも、本当は話出来てないことがあった。

響が、郁さん達に話してるかもしれないけど、俺はメンバーに話せなかった。

信頼してないわけじゃないんだ。

話が重すぎて、どう話していいか分からなかったから、辛くて辛くてどうにかなりそうだった。

ひたすら、その感情を抑えていたけど、徐々に誰にでも分かるぐらい出てしまっていたのか?



蓮の性格を考えれば、聞いても答えないぐらい分かっていた。

でも、今日は聞いてみたい衝動に駆られた悠眞だった。

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