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「まぁ、疲れがたまってるぐらいだと思うから、心配はないでしょう。」
先生には、黙ってた。
バレてたかもしれないけど、何も言われなかった。
「しかし、よくこんな体力でもってたね。踊るんだし。今まで倒れなかったのが不思議ね。今日はこのまま泊まってていいから。あとよろしく。」
そう言って、帰っていった。
まぁ、何か察していなくなってくれたのかもしれない。
「悠眞君。付き合わせてごめん。もういいよ。あとは俺が見てるから」
「付き合わせてなんて。むしろ、ありがとうだよ(笑)でも」
「ん?」
「はるちゃんどうするの?連れて帰らなきゃ駄目じゃん」
「あぁ。ここに連れてくる。」
「大丈夫?急にちいになったりしたら。」
「まぁ、その心配はあるけど。ここに蓮君がいるのは俺のせいだし(苦笑)それにはるがさ、実は会いたがってんだ。こんな形で合わせるのはどうかと思うけど。まぁ、うまく説明するさ(苦笑)」
「連れてこようか?」
「お願いしていい?みんなには、俺とか蓮君とかどこにいるのか内緒にして?悠眞君とはると3人の秘密で」
「了解!」
そう言って、はるを連れてきてもらった。
『響ちゃん?なんでここにいるの?』
「はる、落ち着いて(苦笑)今日はここに泊まるから」
『なん・・・』
言いかけて、誰がいるか分かったとたん・・・
「ちゃんと説明するから。」
はるは、なんとか落ち着いてくれた。
分かるように話した。
「だから、ちょっとさ。ゆっくり休んでもらおうと思ってさ。無理やりここに連れてきたんだ。その責任もあってね。付き合うことにした。」
『じゃぁ、はるも一緒に付き合う。』
「ありがとっ」
蓮君の方、じーっとみながら。
『ねぇ。』
「ん?」
『なんで、蓮ちゃんはこんなになるまで』
「なんでだろうね(苦笑)」
『私にもいるのかな』
「えっ?」
響は一瞬分からなかった。
はるが、どんな思いを持ってるか一度も話したことがなかったからだ。
『響ちゃん』
「何?」
『やっぱり、わたしなんかより』
そう言いかけた時。
「はる。それは違うよ。前も言っただろ?」
少し怒った口調で言った。
『だって』
はるは、分かっていた。
最近、ちいの感情が手を取るように分かるからだ。
それに、引っ張られることはないけれど、二人の気持ちを知ってしまったから。
響は、はるが混乱しないようにと思って、言ってなかったことがあった。
他のメンバーには、何も言われなかったけどきっとバレてるかもね(苦笑)
「はる。ちょっと話しよう。」
『うん?』
ここじゃちょっとねと、はるを屋上へ連れていった。




