032
はるが、ダンスを始めてからメキメキ上達してきた。
ちいにしても、はるにしても凄い努力家なんだな。
あっという間に、上達してる。
「はる。なんで、ダンスしようと思ったの?」
『体動かすの好きだし。かっこいいなって思って。』
他にもなにか意図がありそうだけど、まだ突っ込んでは聞かなかった。
「響達に言ったら、張り切って教えてくれそうなのに(笑)」
『もう教えてくれないの?』
急に不安顔になる(苦笑)
「なんでそうなるの(笑)」
『悠くん』
「はるちゃん、ダンスの素質あるんじゃないかなぁ?」
「そうだね~俺達が教えることすぐ出来ちゃうし、俺らが出来るようになるまで時間が掛かっても、はるの方が早いかも」
「俺達がやってることよりも、もっと高度なことしたいんじゃない?」
『そんなことないよ。今でもいっぱいいっぱいだもん(笑)』
「そっか。じゃぁ、もっと踊れるようになって響達驚かせる?」
『うんっ^^』
すると、悠眞は
「実はさ、今度。郁さん達の前で披露しなきゃいけなくってさ。」
『【そうなの?】』
「うん。さっき言われた(苦笑)」
『はるも、入りたいな~』
「それ、まぢで言ってる?」
『うん』
ちょっとって、メンバーを呼ぶ蓮。
しばし、放置されるはる。
「怒られるのは覚悟で、やってみない?」
「でも、大丈夫っすかね?」
「責任は俺が取る。」
「まぁ、リーダーだし。俺もね(笑)」
「そうと決まれば、頑張ろっ。」
「でも、5人だし一人増えたらその時点でバレるんじゃ??」
「まぁ、一人踊れないな(笑)もう考えてるんだけど、納得してくれるかどうか。」
しばし、相談してメンバーも納得してくれて、怒られる時はみんなでということで実行することにした。
「はるちゃん」
『ん?』
「これから、今以上にハードになるけどいいかな?」
代表して、リーダーの悠眞がはるに伝えた。
『いいの?』
「1曲だけな。練習で付いて来れなくなったら、そこで終わりだぞ?郁さん達の前でもさせることはしない」
『分かった。』
そうして、はるの特訓が始まった。
★★
「最近、はるがつれない(涙)」
「確かに。こっちに来る頻度が減りましたね。」
「だからって、ちいじゃないんですよねぇ。なんでだろ?」
「響は、分かんないの?」
「はい」
「響が分かんなかったら、俺らもっと分かんないじゃん(苦笑)」
「あいつらに聞いても教えてくれないんですよ。」
「なんか、企んでるのかな?」
「考えすぎでしょ(笑)もう少し様子みましょ。」
そう話してると、澪が戻ってきた。
「姿見かけたので、拉致ってきました~」
『ただいま~』
「おっ、噂をすれば来たねぇ」
『ん?』
「はる~~~」
がしっと、逃げれないようにする(笑)
『枢ちゃん。苦しいってば』
「充電。充電。」
そう言いながら、離さなかった(笑)
『響ちゃ~ん。助けて(泣)』
「(苦笑)枢さん」
ようやく、離した。
『枢ちゃん。きらいっ』
「がーん」
【(苦笑)】
「はる、これからトレーニング行くけど、どうする?」
『みんな行くの?』
「うん」
『じゃぁ。行ってちょっとだけする。』
そういって、ジムへみんなで行った。
とてもじゃなく、みんなのメニューは出来ないから、自分の好きなやつをする。
「あんまり鍛えすぎるなよ?」
『大丈夫(笑)そんなにキツイのしてないもん。みんなの見てると、それだけで疲れちゃうよ(笑)』
「そうかな(笑)でも、はる最近絞りすぎてないか?ダイエットでもしてるの?」
『えっ?』
ちょっと動揺した素振りを見せたがすぐ戻った。
『ちょ、ちょっとダイエットしようかな~って。』
しかし、みんな気づいた(苦笑)
【(何か隠してる)】
でも、何も言わなかった。
『(ば、バレてないよね)なんで?』
「いや、これ以上細くなったらやだなって思って。今のままでも十分なのにさ」
『そっかな。じゃぁ、今日はこれでやめとく(笑)』
「了解(笑)枢達がサボらないように見張ってきて(笑)」
『はい~』
そう言って、メンバーの所へ行った。
「絶対、なにかありますね(笑)」
「態度でバレバレなんだけどな(苦笑)何かが分からないけど」
「ま、何か打ち込めるもの見つけれたなら、いいことですからね。無茶だけはしないように見ておきますよ」
「そうだな(苦笑)」




