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気が付けば、ちいちゃんがいなかった。

お手洗い?でもそれにしてはずいぶん長い間いないような。

みんなは気づいてるのか気づいてないのか分からないけど、俺はこっそり外に出た。

辺りをきょろきょろ見渡すと、見つけた(笑)


「ちいちゃん?」


≪ん?≫


「どした?」


≪郁さん。ちょっと酔っちゃいました(笑)≫


「俺らすごい飲むからね(笑)ごめんね。」


≪大丈夫ですよ。外に出たら、少し良くなったから。≫


「今日はありがとね。みんな喜んでた。」


≪いえ、私に出来るのはこれぐらいしかないし≫


「そんなことないでしょう。誰かそんなこと言った?」


≪ううん。誰も≫


「みんな言わないだろうけどさ、ちいちゃんとはると絡めるようになって喜んでるんだよ(笑)」


≪ほ、ほんとに?≫


「そりゃそうだよ。どっちかにしか会えないのは、寂しいじゃない。俺も、ずっとちいちゃんに会いたかったよ(笑)」


≪ありがとうございます。≫

それから、郁さんはこれまでのはるのことを色々教えてくれた。


≪はるが、大事にされてるのが分かって良かった。郁さん。ありがとう≫


「いーえ(笑)メンバーが勝手に言ってるだけだけど、俺と澪は彼女のパパとママらしいけど(笑)そんなつもりは二人ともないけどね。」


≪でも、そんな存在であって欲しいです。お願いすることじゃないですけど。≫


「だったらはるだけじゃなくて、ちいちゃんもね?」


≪えっ?≫


「はるの為を思ってるのか、ちいちゃん背伸びしてるでしょ(笑)俺達の前ではもっと甘えていいのに」


≪なんで?そんなに皆優しいんですか。今まで会った人そんなこと言ってくれた人いなかったのに。≫

そう言って、泣いた。


郁さんは、黙ってそばにいてくれた。

しばらくして、落ち着いたちいは

≪ごめんなさい≫

そういうと、郁さんは頭をぽんぽんとした。


≪本当に、皆に出会えて良かった。≫


「そだね(笑)俺もそう思うよ。さぁ、そろそろ戻ろっか。心配してるだろうから」


≪はいっ。≫


「俺はもうちょっといるから、先に行ってて?」

そう言って、ちいを先にお店に入らせた。


ちいが、お店に戻るとすぐ 

「いるんだろ?」

そう言うと、蓮が二人の死角になる所から出てきた。


「気づいてたんですか」


「まぁね(笑)どこから聞いてた?」


「すいません。聞くつもりじゃ」


「別に怒ってるんじゃないよ(笑)ちいが気になって来たんだろ?」


「はい」


「やっぱり、回避出来ないの?」


「無理したら、はるもどうなるか分からないって。」


「蓮は、どうするつもりなの?」


「え?」


「想いあってるんだろ?」


「ダメだって分かってるんですけど」


「いいじゃない。それでも。そんな感情は、誰も止めれないんだし」

はるの事思うと、それ以上のことはないか。


「俺らには、計り知れない思いがあるんだろうな。出来る事は協力する。なんでも言えよ?」


「ありがとうございます。」

そして、二人はお店に戻った。

少ないですが、連発更新にお付き合いいただいてありがとうございます。

GW開けましたら、通常アップに戻る予定です。


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