表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/47

029

≪澪君。響君家は、というか・・・多分誰かの家って駄目なんだ(苦笑)≫


「なんで?」


≪それは・・・≫


「??」


≪あのね。蓮くんが・・・≫

声が小さくなった。


全部言わなくても、ピンと来た(笑)

澪君じゃなくても、バレバレだと思うけど(響)

「分かったよ。すると、あそこしかないね。頼んでみるよ」


≪ありがとう≫


「じゃぁ、また進展あったら言うよ。ZWEITEのとこ行っておいで。」


≪うん。じゃぁ、またね♪≫

そう言って、ZWEITEの所へ行った。


「どした?」


「いえ(苦笑)微笑ましいなと思って。でも、同時に切ないなぁと思ったりで」


「??」


「何でもないです。お願いがあるんですけど」

内容は言わないまま用件だけ伝えた。


「大丈夫(笑)勝手に相談してくれていいよ」


「ありがとうございます。じゃぁ、あとは郁さんだけだな」

郁さんの所へ行った。


★★


1か月が経った頃、ようやく実現した。

≪ぱぱ、まま。我儘言ってごめんなさい。≫


「何言ってるの(笑)娘が出来たみたいで嬉しいよ。お手伝いすることあれば、なんでも言ってね」


≪はい^^。でも、今日は一人で頑張ってみます。こんなチャンスないかもしれないから≫


よくお世話になっているお店のぱぱもままも、ちいのことは澪から聞いて知ってた。

どんなに複雑な状況かも。

だから、何も言わなかった。


≪あっ。そうだ。これ≫


「何?」


≪二人には、叶わないと思うけど(苦笑)どうぞ^^≫


「嬉しいね。あとで、大事にいただくよ。」


大人数で、想像もつかない量だったけど、ぱぱとままに色々教えてもらいながらなんとか作った。


≪出来た!≫


「お疲れ様。よく頑張ったね。」


≪はい^^≫


「みんなが来るまで、もうちょっと時間あるから休んでなさい」


≪うん≫


しかし、疲れていたのかソファで寝てしまった(苦笑)

「こんな小さな体で、健気だね。」


「そうだね。ある意味、すごく強いよ。こんな娘と知り合えて良かったね。もうそんな娘は、彼らにも俺らの前にもあらわれないと思うし」

ちいに、ブランケットをかけながら話していた。



「今日は、全員参加な~。ZWEITEも。」


「何かあるんですか?」


「なんだ?」


「さぁ・・・」


「澪くん。ちいにチャンスくれてありがとうございます。」


「いえいえ。ちいちゃんが言ってくれなかったら、きっと実現しなかったんじゃないかな。」


「俺にも秘密にしたかったみたいですけど。教えてくれました。(苦笑)」


「本当は、メンバーの家にしようと思ったんだけど。ちいちゃんが、駄目だっていうから。今日は、あそこ貸切にしてもらったんだ。定休日だから、誰も来ないしね。」


「そうだったんですかって言うか、俺のせいでしょうね」


「蓮さんの?」


「あ、いやなんでもないです」


「(苦笑)(やっぱりね)」

先に、店に着いた二人。


しかし、ソファにいるちいを見て

「あれ、結構待たせちゃった?」


「全部1人でやったから、疲れちゃったみたいね(笑)」


「えっ?これ、全部1人で?」


「えぇ。私達はほんの少し手伝っただけ」


「今日はありがとうございます。」


「久しぶり(笑)ちいちゃん、いい子だね。頑張ってたよ。お土産までもらっちゃったよ。とても気遣いの出来る子。娘にしたいぐらい」


「ぱぱったら(笑)」


【こんばんわ】

全員到着。

まさか、ちいがいるとも知らず。


「あれ、そこにいるのは、はるかちいちゃんかな」


「何でいるの?そういえば、今日は事務所で見かけなかった」


メンバーが揃うとやはり騒々しいからか

≪んっ。はっ、寝ちゃってた・・・≫


「ちいちゃん。おはよ(苦笑)お疲れ様」


≪(笑)おはよ。澪君。もう来ちゃったんだ?≫


「ついさっきね(笑)」


「ちい。お疲れさすがに、今回は大変だったな(苦笑)」


≪蓮くん。いつもの倍だったけど。楽しかった(笑)≫


「なら良かった。」


「早くおいでよ~。俺、お腹すいた(´・ω・`)」


「だって(笑)行こっか」


★★


「食べる前に一言だけ。」


「今日のは、全部ちいちゃんが作ってますから、心して食べてくださいよ」


「まぢ?全部??」


「俺も、驚いたけど全部だって」


「凄っ」


≪へへっ。ちょっと自信ないけど(笑)≫


「いやいや、ちいの料理は、俺達のお墨付きですから♪」


≪皆は、実験台だよw≫

と、笑っていた。


【いただきま~す♪】


≪ドキドキ≫


「ちい。声に出てるから(笑)」


≪わ、わざとだもんっ≫


「うんまっ。こんな特技があるなんて知らなかった。」


「俺、たまに食べてた♪」


「ずるっ」


「秘密にしておきたかった~゜(゜´Д`゜)゜」


≪残念でした。食べてもらう人がいないと作りがいがないし≫


「ちいちゃん。今度、俺の為に作って欲しい~」


≪それは~駄目っ(苦笑)≫


「振られてやんの~(笑)じゃぁ、俺に作って?」


≪枢さんも駄目~(笑)≫


「俺は?」


≪響君も駄目~。だって誰か一人の為に作ったら不公平になるでしょ?≫


「確かに。」


≪でも≫


【でも?】


≪お手伝いしてくれるならいいかな?≫


【(おぉ~って、いいのか?)するするっ】


≪じゃぁ、いいよ。するならいっぱいしなきゃだね(笑)≫


「なんで?」


≪だって、蒼穹君。するなら全員しないと不公平になっちゃうもん。誰かだけってそれはやなの。≫


「さすが(笑)ちいちゃんが、やりたいならお願いしたいけど。大変だろうから、またこういう機会作るからそこでお願いするよ^^」


「そうだな~気が気じゃない奴もいるだろうし?」

そう言って、蓮の方を見てニヤリッとする。


≪えっ?≫


「(苦笑)(なんかバレてる)」


「まぁ、その時は誰かに手伝ってもらうといい。料理得意な奴いるだろ??邪魔する奴3人ぐらいいるか(笑)それは、却下で」


≪邪魔するの?≫


「いや、手伝うだろうけどなかなか進まないって感じかな(笑)」


≪だったら、一人の方がいいね≫


【(苦笑)】


すごいたくさん作ったのに、あっという間になくなっていく、お酒もすごいペースでなくなってる。

こんなに食べてもらうと作った甲斐があったって事だね。

でも、ちょっとお酒の匂いで酔ったかも。

私も、飲める歳だけどみんなにバレないように、そっと風にあたりに行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ