021
「ねぇ、もっかい中で飲み直そ?」
そういって、みんな引き連れて戻った。
するとさっきの部屋にERSTEメンバーがいた。
【えっ?いつの間に??】
「ずっといたよな~(笑)」
「ずっと?」
「隣の部屋にいたんだよ。蓮君は知ってたけどな(笑)」
「一緒にはいれないけど、響さんから聞いてお祝いしたいなって。」
「枢を大人しくさせるのは大変だったな(苦笑)」
「ひでー(笑)大人しくしてたじゃないっすか」
「珍しくな(笑)」
「でも、隣って言っても状況分かんないんじゃ」
「だから、色々聞こうと思って(笑)」
「なるほど」
ここからは、飲みが始まった。
「俺らが渡したやつ、ちいが欲しかったものらしいです。」
「そうなんだ。良かった~。」
「悠眞達は、何あげたの?」
「えっと」
「世界に1つ。いや6つしかないものだよね(笑)」
「うん」
「見せてもいいんじゃないかな。俺らも他言しないし。はるにも言わないって約束するから」
みんなを見るとうなづいてた。
「じゃぁ、これです」
悠眞が、代表して渡した。
「これ凝ってて凄いね。」
「ほんとに。6つしかないんだな。手作り感があっていいね。」
「ありがとうございます」
「ちいちゃんの誕生日なのに、みんなの分もあるんだね(笑)」
「ですね(苦笑)でも、ちいが喜んでくれてるんで良かったですよ。」
★★
≪蓮くん。今日はありがとね≫
「どういたしまして。楽しかった?」
≪うん。響君も来てくれて嬉しかったし≫
「そっか」
≪蓮くん?≫
「ん?」
≪ちい何かした?≫
「なんで?」
≪さっきから、あんまり喋ってくれないから(苦笑)≫
「恥ずかしいから言わない(笑)」
≪なんで?≫
「分かったよ。言うよ。・・・あんまり、響と仲良く喋んないで?」
≪えっ?でも・・・≫
「分かってるよ。でも、嫌なんだ。俺がいる時は(笑)」
蓮の顔を見ると真っ赤だった。
≪(苦笑)妬いてくれたんだ?≫
「えっ?あっ、うん」
≪嬉しいね≫
「言わないでおこうと思ったんだけど」
≪うん?≫
「俺は、ちいのことが好き。」
≪蓮くん≫
「ちいが困ると思って、言わなかったんだけど。言っちゃった(笑)」
≪ありがと。この日に言ってもらえるとは思わなかったな。最高のプレゼントだね^^≫
「えっ?」
≪私も好きだよ。蓮くん。でも私は・・・≫
「ちいの事、理解してるつもりだよ。だからちいが気にすることない。」
≪ありがと。でも、響君と喋ってるのは見逃してね(笑)≫
「(笑)出来るだけ俺のいない所でね」
誰(ZWEITE)が見ても、両想いだった二人。
でも、事情が事情なだけに突っ込めなかった。
これからも、変わらないけどようやく踏み込めた瞬間だった。




