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お店に入ると
「ちい。目つぶって?」
≪なに?怖いよ≫
「大丈夫(笑)俺達が手を引いてあげるから。」
≪分かった≫
そういって、目をつむった。
両手を、蒼穹と彰に繋がれて、見ちゃいけないという不安はあるが、安心して身をゆだねた。
「お待たせしました。ちい到着でーす」
≪もう目を開けていい?≫
「いいよ(笑)」
そうして、目を開けると
「ちい、誕生日おめでとう」
蓮がそういうと、みんな言った。
【おめでとう!】
≪あ、今日誕生日だった?≫
「ちい。久しぶり。誕生日おめでと」
≪響君も来てくれたの?ありがと≫
すでに、ちいは涙目になっていた。
ちいの両端に、蓮と響が座っていた。
≪響君、忙しかったんじゃないの?≫
「大丈夫だよ。一段落して落ち着いてた時期だし」
≪なら良かった。でも、ちいの為にありがとう≫
「いえいえ(笑)ちいの為なら、どこでも駆けつけるって(笑)言ったろ?友達だって」
≪うん。ちいとはるが、こんな感じで大変なのに。分け隔てなく接してくれて本当に感謝してる。≫
「(笑)あ、そうだ。これ」
≪なーに?≫
「何って(笑)プレゼントだよ。俺とメンバーからね」
≪ほんとに??ありがとう≫
プレゼント見て喜んだ。
「気に入ってもらえるといいけどね(苦笑)」
≪響君とメンバーから貰っちゃった♪≫
「良かったね~何もらったの?」
≪なんだろ≫
「開けてよ。感想伝えたいしさ。」
≪うん≫
開けると
≪わぁ~なんで、欲しいの知ってるの?これ欲しかったんだっ≫
「まぢ?良かった~喜んでくれて」
「へぇ~良かったな」
≪響君、なんでこれ≫
「メンバーで色々考えたんだよ。」
「俺、いつか買ってやろうと思ってたのに(苦笑)先越された」
「そうだったんだ(苦笑)」
≪蓮くん知ってたもんね(笑)ちいがこれ欲しいの≫
蓮は笑ってた。
「そうだったんだ。これはガチだったけど。欲しいので良かった^^」
「ちい。これは俺らから。」
そう言って、例のものを渡した。
≪ありがとうっ≫
「何もらったの?俺にも教えて」
≪何だろう≫
ラッピングを開けて、そして見た。
≪これ、もしかして。≫
「気づいちゃった?(笑)」
≪うん≫
「何々?」
「この間、みんなで遊びに行った話憶えてる?」
「うん。8人で行ったんだよね?」
「あの時に撮ったやつだよ。」
「へぇ~」
「色々なんかやってるんだろ?俺達にも秘密だったもんな。どんな感じになってるか(苦笑)」
「そうだ~。そろそろ教えてくれてもいいんじゃね?」
「そうだな。ちい。ちょっと」
≪何?≫
「この間、質問に答えてっていったろ?あれ覚えてる?」
≪うん。≫
「じゃぁ、その答えたとおり、これ配ってくれない?」
そう言って、袋を渡した。
≪そういうことだったんだ(笑)≫
「まぁね(ニヤリ)」
「なに、この二人のいい感じ(笑)」
「俺達が絶対出来ない感じな感じ(苦笑)」
悠眞が説明した。
「的確な説明ありがとう(笑)」
全員に配られた。
≪蓮くんからね。質問に答えてって渡されたんだ。でも、この為だったんだね。≫
「どういうこと?」
≪メンバーのイメージカラーは何?とか他にも色々あったけど(笑)≫
「それに応えて欲しいためだけに、昔、俺達が雑誌で答えた質問に付け足した(笑)」
「うわっ、これ中身すごく凝ってて凄い~」
≪だよね~。ちいびっくりした。≫
「ちい、見せて?」
そう言って、響と一緒に観る。
「服も全部違うね。でも、みんなと一緒にいたんだよね?」
≪みんなに、買ってもらったんだよ≫
「へぇ~」
ジャケットの色も、それぞれ違っていた。
ちいが、蓮に仕組まれて質問に答えたメンバーのイメージカラーが使われていた。
中身も色々凝っていた。
全員の写真があって、そのメンバーが一番最初に来ていて、残りのメンバーとの写真もあり、最後のそれぞれのメンバーのオフショットが載っていた。
「ちい、良かったな。世界でたった1つしかないものだぞ?」
≪そうだね。本当にありがとう≫
【どういたしまして】
「飯食う時ってこんな感じなの?」
響は、尋ねると
「もっと騒いでる時もあるし、こんな感じの時もあるね。なんで?」
「いや(笑)」
「あとは、これね(笑)」
そういって、ケーキが出てきた。
「さすが、ちゃんと用意してた。」
≪美味しいね~。≫
「ちい良かったね。」
≪うん≫
そうして、無事?隣もうるさくなくってお開きとなった。
「ちい、今日は蓮君とこに戻るの?」
≪多分?≫
「そっか。また俺とも会ってね(笑)また、時間作るしさ」
≪うん≫
≪今日はみんなありがと。≫
蓮とちいは先に帰った。




