019
そっか、ちいの誕生日なんだ。
蓮くんには、言うなって言われてないし会わなかったらいいよね?
ちいとZWEITEのメンバーがどんな関係を築いているか知りたいんだ。
誘ってくれてる俺は、分かるけど・・・やっぱり、ちいって言う存在をみんなに知って欲しいから 、俺は郁さんに相談することにした。
「郁さん、ちょっといいっすか?」
「いいよ。」
そういって、二人で別室へ行った。
「って、蓮くんに言われました。でもみんなには、ちいには会わせれません。しかし、どんな感じか知るには、いいチャンスだと思うんです。」
「そうだな。直に会うチャンスは彼女の判断だけど、これは会わなくてもどんな感じなのか知るチャンスでもあるな。」
「でも、みんなにおとなしくしてもらわないといけないんですよね(笑)それが条件かも知れません。騒ぎすぎたら、ばれちゃいますから(苦笑)」
「分かった。それを条件にみんなに言っておくよ。教えてくれてありがとな。せっかくだからさ、プレゼントも渡してもらおっか」
「はい^^」
さっそく、メンバー会議をした。
「ようは、騒ぐなってことですか?」
「そうだ。守れないやつは連れて行かない(笑)」
「そりゃ、ちいちゃんがどんな娘か知るチャンスだよね」
「ですね。」
みんな会ってみたいって気持ちは同じなんだ。
「じゃぁ、おとなしくお願いします。場所と時間は、いつ分かるか当日か今日か明日か明後日か・・・なんで、場所によっては無理な場合もあるんで」
「ねぇ、プレゼント渡さない?」
「いいね。」
「代表で、響さんから渡してもらえばいいですしね^^」
響は、ちいがどんな娘なのか自分が分かる範囲で説明した。
みんなには、はるとちいが違うってことを言わないといけなかった。
何も知らないわけじゃないんだ。
でも、どうしても、はるを重ねてみてしまう自分がいたから、この間蓮くんとは話してたから助かった(苦笑)
「はるをイメージしないものがいいと思うんです。それから、ちいに気を使わせないもの。」
「難しいな(苦笑)」
そういいながらも、何とか決めた。
そして、今日という日が来たんだ。
≪ねぇ。今日みんなご機嫌さんだね?≫
「そう?」
≪うん。何かあるの?≫
「今日は、仕事早めに終わるんだ。だからじゃない?」
嘘はついてない(苦笑)
≪へぇ~珍しいね。≫
ちいは、すっかり忘れてるんだろう自分の誕生日ってことを。
そりゃそうか・・・だって彼女は・・・まぁ、驚かせるには好都合だけど。
「ただいま」
≪おかえりなさい。≫
「さて、揃ったしやるか。」
メンバー会議に始まり、取材や歌やパフォの練習をこなす。
今日は、あっという間に時間が経った。
「ちい。」
≪蒼穹くん。お疲れ様≫
「いつもありがとね^^」
≪見る度に、ほんとに上手くなってるね。≫
「ほんと?」
≪うん。蒼穹くんも彰くんも≫
「ありがとっ。」
≪じゃぁ、みんなの所に行こう?≫
「あ~他のメンバーは、もう事務所にいないかも。」
≪何で?≫
「俺達、ちょっと時間押しちゃったね」
≪ん??≫
「ちいちゃん連れて行きたい所があるんだ。5人はすでに向かってるはずだから、3人で行こう」
≪分かった≫
そういって、3人で例の場所に行ったんだ。
すでに、その場所には5人いや8人が揃っていた。
「ちょっと早く終わらせて、いっとこうぜ」
「うんうん。ちいが着いたら驚かせよっ。」
「どんな顔するか楽しみ~」
「ですね~。」
5人で話してると、響が来た。
「どもー。久しぶり。」
「響?はやっ。もう来たの?」
「あら、早すぎた?」
「いや、今から行こうとしてた所だから。」
「置いていかれるとこだった(笑)」
あらかじめ、場所は聞けた。
だから、メンバーも行けることになった。
誰かメンバーの家なら叶わないとこだったけど、あとは大人しくしてくれたらいいんだけどね。
特に、枢さんか枢さんとか枢さんとか澪くんとか(俺多すぎだろっ(怒)枢)
まぁ、なるようになれか。
「ちいは、蒼穹達が、連れてくるから。先に行こうぜ」
ボーカルが長引いてるのも計算ずくだったw




