018
次の日
「ちい、おはよ。」
≪蓮くん。おはよ~昨日は楽しかった?≫
「昨日は、おとなしめだった(笑)でも、ERSTEとZWEITEが揃うと大変なことになるよ(苦笑)」
≪へぇ~≫
「あ、そうそう。ちゃんと話しておいたから。ちいの気持ちが固まったら、響は大丈夫か。郁さんに会うことになるから。」
≪・・・分かった。わがまま言ってごめんね。≫
「こんなのわがままじゃねーよ(笑)それに」
≪ん?≫
「郁さんも会ってみたかったって。ちいに。」
≪そ・・・うなの?≫
「うん。俺もちゃんと行くから。会いに行こうな」
≪うんっ≫
そう言って、笑ってくれた。
良かった・・・・余計な不安は増やしたくはなかったからな。
あ、そうだ・・・・あれ考えてもらわなきゃ。
「ちい。待ってる間さ、これ書いておいてくれない?」
≪なに?≫
「メンバーもみんな書いたんだけどさ、ちいも書いてみなよ。結構面白いから。」
≪分かった。≫
そういって、スタジオの隅で書き始めた。
★★
そうして、1ヶ月が過ぎた頃。
≪蓮くん≫
「何?」
≪やっと決心ついた。≫
「分かった。ちょっと待ってて。」
そう言って、蓮は部屋を出て行った。
「ちい~?」
≪何?≫
「何か元気ないね?どした?」
≪そうかな?≫
「気のせい?」
≪だね(笑)今日は何するの?≫
「今日はね」
「ちい。おはよーーー!」
≪蒼穹くん(苦笑) おはよ≫
「えっ?何?なんか邪魔した?」
「蓮じゃなくて良かったな(苦笑)」
「えっ?」
「蒼穹置いていこっか(笑)」
悩んでる間に、ちいと悠眞は行ってしまった(苦笑)
「待って~」
「≪(笑)≫」
≪蒼穹くん。何か歌って~悠眞くん踊って?≫
「何、そのむちゃぶり(笑)」
≪凱斗くん。おはよ。じゃぁ、凱斗くんでもいいよ?(笑)≫
「おっと~こっちにきたっ(笑)」
≪っていうか、みんないるんじゃん(笑)≫
「だね。ちいちゃん。おはよ」
≪おはよ≫
「ただいま」
≪蓮くん。おかえり≫
やっぱり、蓮のとこ行っちゃうんだ(苦笑)
「(小声で)言ってきたからな」
ちいは頷いた。
「えっと・・・今日は何するんだっけ?」
≪えっ?≫
「一番分かってないのは、蓮かもね(笑)」
★★
「この間のこれでお願いします。」
「了解です。色は、これであとはこの順番ですね。」
「はい。何かあれば連絡貰えればすぐ来ますから。よろしくお願いします。あ、ラッピングも(;・∀・)」
「もちろんです。みんな知ってるんですか?」
「どんなことするかは、彼女以外は知ってます。でもここまで、凝ってるのは知らないですね(笑)」
「そうですか、じゃぁ彰くんには黙っておきましょう(笑)」
「助かります(笑)ほんと・・・こういうの楽しいんですけど、皆に黙ってるのは正直辛いですね(笑)」
★★
ちいが、いない日を狙って
「なぁ。みんなちいのイメージの色って何?」
「なんで?」
「例のラッピングの色、決めあぐねててさ(笑)」
「あれね。」
色々話し合った結果、時間は掛かったけど俺はちいのイメージ通りの色になって良かったと思った。
「なぁ、蓮が全部やってるけどいいのか?手伝うことあればするぜ?」
「大丈夫。これ以外の事色々手伝ってもらってるから。あとはちいに内緒にしてくれればいいから」
そう言って、蓮は出て行った。
「なんか、楽しそうだな(笑)気になる」
「確かに。でも、変に食いついたらなぁ(苦笑)」
「飛び蹴りがくる・・・かもな(苦笑)」
「思うんだけど、蓮ってさ」
「俺もそう思った。」
口にはださなかったが、思ってることは同じだった(笑)
しかし、実るのか実らないのか分からなかった。
全員気づいてはいたが・・・状況が状況なだけに聞けなかった。
でも、蓮が今楽しめてるなら・・・ね。
「これで、要望は全部です。大丈夫でしょうか?」
「全然、問題ないですよ。じゃぁ、この通りでやらせてもらいますね。」
「お願いします。じゃぁお願いしてる日のお昼に取りに伺いますんで。」
「はい^^」
打ち合わせが全部終わり、事務所に戻ろうとしたら。
「あの・・・」
「はい?」
「これ良かったらどうぞ。」
と、封筒をくれた。
「これなんですか?」
そう聞いたけど、教えてくれなかった。
蓮は見てみた。
「これ・・・」
あの時の
「オフショットですね。みんなそれぞれ彼女といい感じに見えたんで、実はこっそり(笑)案外こういうのがいい表情だったりするんですよ」
「・・・これ、まだデータでありますか?」
「もちろん。」
「・・・最後にもうひとつわがままいいですか?」
「はい^^」
結局、色々お願いしまくってしまった。
でも、絶対喜んでくれると思うんだ。
予算ちょっとオーバーしちゃったけど(苦笑)
事務所に戻る途中で、響にあった。
「珍しい・・・蓮くんがこんなとこにいるなんて。」
「ちょっとな(笑)あ、来週空いてる?」
「来週?空いてるよ。」
「実はさ。ちいの誕生日なんだ。みんなでお祝いするから来てくれない?」
「行っていいの?」
「うん。ちいだけどね(笑)」
「じゃぁ、行かせてもらうよ。」
「場所と時間はまた言うから。」
「分かった」
★★
1週間前、こんなとこにいるはずが無いと思われる人物にあった(笑)
「珍しい・・・蓮くんがこんなとこにいるなんて。」
「ちょっとな(笑)あ、来週空いてる?」
「来週?空いてるよ。」
「実はさ。ちいの誕生日なんだ。みんなでお祝いするから来てくれない?」
「行っていいの?」
「うん。ちいだけどね(笑)」
「じゃぁ、行かせてもらうよ。」
「場所と時間はまた言うから。」
「分かった」
そういって別れた。




