表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/47

017

「遅くなってすみません。」


「さっき来た所だから(笑)久しぶりだな」


「郁さん、お久しぶりです。今日は、誘っていただいてありがとうございます」


「そんなにかしこまらなくていいから(笑)」


「はい(苦笑)」


「響から、もう聴いてると思うんだけどさ。ちいちゃんだっけ。」


「はい。」


「どんな娘なのか教えて欲しいなと。」


「はい(笑)俺が知ってる限りであればなんでも。でも、その前に・・・」


「うん」


「はるのこと色々教えてください。」


「響とは、報告し合わないの?」


「彼女と会うこともあるし、響とも少し話はしますけど、皆さんがどう思ってるか知りたいんです」


「なるほど。」

二人は、今まであったこと色々話した。


「ありがとうございます。良かった。はるは、みんなに愛されてますね^^」


「郁さんは、はるのパパとママなんだよ(苦笑)」


「えっ?」


「響。それ・・・若干語弊が(苦笑)」


「えっ?」


「あながち間違ってはないけどな。まぁ、俺は・・・年齢的にももう親みたいな感じだし(笑)はるもそういう感じにしか見えないんじゃないかな。まぁ何かあったら、みんなに助け求めてるよ」


「なるほど(笑)良かったです。ちいも心配してましたから」

そういうと、ちいのことを話し始めた。


「色々聴いてると、はるとちいは、性格が全然違うね。まぁ、だからこそいいのかもしれないけど(苦笑)」


「ちいも、ZWEITEのメンバーとうまくやってるみたいで安心したよ。」


「そうですね。はるみたいな感じではないけど、みんなから慕われてますね。」

この間、遊びに行った時のことも話した。


「へぇ~俺らも、この間メンバー全員と遊びに行ったんだ。」


「あの時は、結構大変だったな(笑)」


「何があったんですか(苦笑)」

いろんなエピソードがあったらしく、ちょっと羨ましくもあった。

蓮は、自分のせいでかなりちいに我慢させてるんじゃないかって思った。


「基本的に、はるは放任ですか?」


【えっ?】


「いや、実は急に変わってしまったらっていう思いがあって。ちいやはるを信じれてないわけじゃないんです。二人は、いつ変わってしまうか分からないんで。」


「俺だって、いや響が、一番そう思ってるよね(苦笑)」


「まぁ(苦笑)」


「これは、俺の自分勝手な想いこみかもしれないけど・・・はるは、はるだから」

しばらく、沈黙が・・・・あったが、思い切っていってみることにした。


「ちいは、何も言わないけど・・・ZWEITEと一緒にいる時は、はるにならないように気を使ってるっていうかなんというか。二人は、自分でコントロールして入れ替わる訳ではないので、気を張ってるんです。」


【・・・】


「俺は、あえて気にしないようにしてるんですけどね。もっと、ちいが気を使っちゃうんじゃないかと思って。」


「蓮くんが、そんなに考えてるなんて俺知らなかった。俺が気づけば良かったんだよね。ごめん。」


「いや、誰にも言うつもりなかったから(苦笑)」


「響と蓮のやってることは、間違ってるとは思わないな。それで、彼女らがお前らについてってるんだから。納得してるってことだろ?」


「そうだといいんですが」


「俺が偉そうなこと言える立場ではないけど、今の状況を楽しめているならそのまんまでもいいと思う。蓮と響には、オレらの計り知れない不安がたくさんあると思うけど。」


「ありがとうございます。思い切って話して良かった。」

結論が出たわけではないが、少し前へ進めるんじゃないかと思えた。


「あの・・・良かったら、今度ちいに会ってもらえませんか?」


「蓮くん?」


「実は、さっきちいから言われたんです。はるを見てくれてる人達に会ってみたいと。」


「そうなんだ。ちいがそういうこと言うと思わなかったな。」

蓮は、ちいが言ったことは全部伝えはしなかったけど、何か感じ取ったのか。


「ちいちゃんさえ良かったら、会おうよ。このメンバーでいいんだよね?」


「はい。でも、ひとつだけ。もし会って拒絶反応が出たらって思うと怖いらしくって。俺がそばにいるとは伝えたんですけど」


「大丈夫。そんなことで、嫌ったりしないし動じることもない。むしろ、彼女と会ってみたい気持ちがでかいし(笑)」


「ありがとうございます。じゃぁ、今度ちいにあった時に伝えますね。急に会うことになるかもしれないんですが・・・・」


「分かった。その時は時間あけるし」


「すいません」

蓮は、伝えたかったことは全部伝えた。あのこと以外は。

いい時間になって、お開きになった


「響。今日はありがとな。」


「俺、全然分かってなかったんだな。ごめん。」


「お互いに、あんまり深くは彼女らのこと話なかったからね。俺も悪いんだけど。でも、今日話せて良かったよ。」


「そだね。」


「じゃぁ、ちいの決心がついたら、会うことにするから」


「おっけ。くれぐれも無理しないで?蓮くんもね。」


「おぅ」

そういって、二人は別れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ