014
『ただいまー』
「おかえり~遅いよ(泣)」
『お散歩してたんだもん。ね~?』
「うんうん(笑)」
『あのね?みんなと食べようと思って、これは朔弥くんと買いに行ったの。』
「そうなんだ。ありがとね。」
よしよしと頭をなでる。
「じゃぁ、食べながら相談しよっか」
『何を?』
「まだ秘密だよ。」
「はる美味しいね~。」
『うんっ』
「はる(笑)ほっぺたについてる」
そう言って、はるのほっぺたについたものをとって食べた。
それを見たメンバーが
【朔弥くん?】
「えっ?」
みんなの目線が怖かった。
『みんな怖い・・・・』
ボソッとつぶやいた。
話をそらそうと思って
「はる?明日、みんなで遊びに行こう」
『えっ?お仕事は?郁さん・・・偉い人だし』
「偉い人?」
「はる、さっき知ったんだよね。郁さんがここの社長って(笑)」
「なるほど(苦笑)」
「なんと~」
【なんと~?】
「明日は、全員休み」
【イエイ~】
『そうなの?』
目が、キラキラしてた。
「どこ行きたい?」
『うーん。みんなとだったらどこでもいいよ?』
「はるが行きたいとこじゃないと意味がないじゃん」
「はる?はるは、何が好きなの?」
『海・・・海見たりするの好きだよ』
「あとは?」
『急に言われても・・・・』
黙ってしまった。
「はる?」
『うん?』
「今まで、行った所で楽しかったとこ憶えてる?」
『うん。』
「じゃぁ、そこ行こうよ。」
郁は、はるにリストを書かせた。
『はい。書けたよ』
「ありがと。」
「さすが(笑)」
「勝てないっすね・・・」
「じゃぁ、明日楽しみにしてて?」
『うん』
「はる。あとは雑誌の取材だけだから、もうちょっと待っててな」
『分かった。』
そう言って、出て行った。
澪と一緒に待ってることになった。
「はる。ご飯ちゃんと食べてる?」
『うん。なんで?』
「いや・・・あんまり食べてるとこ見たことないしさ。ちゃんと食べてるのか心配になって(笑)」
『(笑)響ちゃんにも、ちゃんと食べろって言われてるから。食べてるよ。』
「うん」
『たまに、響ちゃんと蓮ちゃんと3人で食べてる。』
「そっか。蓮くんは料理上手いしね。」
『響ちゃんより、美味しかった(笑)あっ、響ちゃんには秘密だよ?』
舌を出して笑っていた。
「(笑)じゃぁ、今日は俺んちこない?」
『澪くんち?』
「うん。外食ばっかりも、嫌でしょ?響くんも料理は作れるんだろうけど。栄養バランスが気になる(苦笑)」
『食べてみたいな。あ、お手伝いもするよ?』
「じゃぁ、決まりね~」
『うんっ』
「響くん。今日は、二人で俺んち来て?」
「えっ?なんで・・・」
「さっき、はると話してて。今日は俺んちでご飯って」
「いいんですか?」
「もちろん。明日の打ち合わせもかねてますから(笑)郁さんも一緒ですけどね」
「分かりました。」
一度、家に戻って、響とはるは郁さんちへ。
行くと、郁さんも来てた。
『澪くん。お手伝いするっていったのに~』
「ごめんごめん(笑)でも、はるが来てからだと、ご飯も遅くなっちゃうからね。」
『じゃぁ、お片づけするね。』
「うん。」
★★
「じゃぁ、食べよっか」
『うん。いただきまーす』
はるは、結構何でも食べるみたいで好き嫌いはなさそうだった。
でも、小食だった。
「はるは、料理したりするの?」
『ううん・・・簡単なことしか出来ないよ』
「そうなんだ。今度、時間あったらなんか作ってくれない?」
『うん』
「郁さん?」
「いや、単純に食べてみたいな~って思って(笑)」
『(笑)響ちゃん、お手伝いしてくれる?』
「もちろん。って俺、不器用だけど(笑)」
「うまく作るっていうよりも、愛情こもってれば美味しいんだよ。」
『頑張る』
そんなこと言いながら、楽しくご飯が終わった。
郁と片付けして、皆で楽しく過ごして案の定寝てしまった。
「まだまだ、年齢は伴ってないみたいで(笑)寝るの早いんですよね。」
「今日はそれで助かるけどね(笑)」
「そういえば、ちいちゃんは、最近どう?蓮から何か聞いてる?」
「みんなと仲良くやってるっていってました。ちいの方が、活発みたいですね(笑)お姉さんですしね。」
「良かった。会ってみたいけど、かなわない願いだからね(苦笑)」
「そうですね。俺もあんまり会わないですから」
「今度、蓮呼ぶか・・・このメンバーだったらいいだろ?」
「分かりました。言っときます。」
俺達は、遅くまで話して明日に備えた。




