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012

≪えーっと・・・・これどうしたらいいかな?≫

そう言って、着替えてきた。


それに合わせてメイクとかもやってくれたみたいで。

「おっ、やっぱ似合うね~」


「ちい。これから、みんなで記念撮影しようよ。」


≪えっ?≫


「さっきの服は、衣装だよ(笑)それ来てメンバーそれぞれと写真撮ろう。」


「んで、最後は全員で撮ろうよ」


≪でも、さっき着たのって・・・≫


「ちいの好みのものかは分からないけど・・・プレゼントだよ。大変だけど、全部着てね?(笑)」

そう言うと、皆買った袋を見せた。


≪・・・いいの?≫


「もちろんっ。」


「そのために行ったのに(笑)」


≪分かった。ありがと。≫

そうして、写真撮影が始まったんだ。


「表情硬いな~(笑)」


≪うぅっ。写真苦手なんだもん≫


「カメラの方見なきゃいいんだよ(笑)」


「自然な感じで撮りたいからね。」

なんだかんだ言いながらも、無事に撮り終わるとちいも着替え、メンバー交代した。


「ちいちゃん。手つないでいい?」


≪うん。≫

なんだか、それぞれにテーマがあるらしく(苦笑) ちいは、少々大変だった。

まぁ、こんなチャンスは滅多にないからね。


「ちい。やっと出番来たっ」


≪ふふっ。お待たせ~≫


「疲れてない?」


≪大丈夫だよ。≫


「なかなかさ~二人になれることってなかったから、緊張するっ」


≪そんな事言わないで~私も緊張しちゃうっ≫


≪「(笑)」≫

そう二人で顔を見合わせて笑った。


「(おっ、いい表情だ)」


「ちい。ありがとね」

そういって、ぎゅーってした。


≪蒼穹くん?≫


「あっ、ごめんね。俺・・・前もこれでみんなに怒られたんだった(笑)」


≪嫌じゃないから、大丈夫だよ。≫

そういうと、ちいからぎゅーってした。


「あっ。ありがと」


≪二人の秘密だよ?≫

そう言って、舌を出して笑っていた。


「うんっ」


「おっ。やっぱり、俺のイメージどおり。」


≪そう?なんか、みんなバラバラだね≫


「まぁ、オレらの服の趣味も違うしね。ちいの好きな感じかが分からないんだけど」


≪私には、もったいないのばっかりだよ(笑)≫


「またまた~似合うからって、俺こんなキャラだったっけ?」


≪(笑)凱斗くんが一番似合うよね。こういうこというの≫


「正解っ。今頃くしゃみしまくってるね」


≪かもね~後で聞いてみよっ≫


「(笑)」



「さて、最後は蓮だよ。疲れてない?」


≪うん。まだ大丈夫かな?≫


「ま、いっぱい甘えちゃいな?」


≪ん?≫


「ん?(笑)」

悠眞は、あえて何も言わなかった。


「終わったら、全員で撮ろうな」

頭を撫でながら言った。


≪うんっ≫


「用意出来た?」


≪うん≫


「今までで、一番貴女に似合う服ですね(笑)」


≪そうですか?≫

そう言われて、ちいは照れてた。


≪今まで着てたのは、こんな感じが多いかも。≫


「え?」


≪あ、いえ・・・なんでもないです≫

色々なパターンの写真を撮っていく。


「(今までで一番自然に撮れてるかも・・・二人はいい感じなのかな?)」



「はいっ。終了です。」


「ありがとうございました。最後に全員で一枚いいですか?」


「もちろん。ちいさんは、このままでいいですか?」


≪・・・≫


「ちい?」


≪え?あ・・・・ごめんなさい≫


「ほらみろ(笑)飛ばしすぎて疲れたんだろ?」


≪大丈夫≫


「ほんとかよ・・・さっさと撮るぞ?」

蓮くんが、みんなを呼びに行った。


みんなが来ると、心配なとこは見せたくないというのがあって、だからって蓮くん見せるのもよくないと分かってるんだけど、元気なフリをした。

本当は、もう限界だったんだけどね(笑)


「俺のも良かったけど。その服も良いね」


≪そうかな?どれも素敵だったよ≫

最後に2,3枚撮って終わった。


★★


「出来上がりは、例の日でよろしいですか?」


「はい。わがまま言ってすみません。」


「いえ(笑)これも仕事のうちですから。一度出来たら見て欲しいんで、連絡しますね。」


「はい。」


みんなの元に戻った時、案の定ちいは寝ていた。

嬉しそうな顔をしていた。


オレらも結構ハードだったから、しばらく休憩させてもらうことにした。


「終わって、話してたら・・・・突然静かになっちゃって。俺にもたれかかってきて、寝ちゃいました。」


「悪いな。蒼穹。まぁ、朝早く起こしたのと・・・ずっとテンション高かったから(苦笑)」


「もうちょっとスローペースで、行くべきだったかな?」


「いや、無理だったと思うよ。ちいは決めたら頑固だしな(笑)」

だからこそ、見ておかないとダメなんだけどね(笑)


「今日は、絶対に変わりたくないって言ってたし、精神的にも大変だったんじゃないかな。」


「自分で、コントロール出来るの?」


「いや、それは出来ないらしい。だから、ちい自身も予測がつかないから、今日は特に気にしてた。」


「そうだったんだ。オレら知らなかったな」


「言わなかったからな。言わなかった俺も俺だけど。ちいが・・・・」


「ちいが?」


「みんなに知られたくないっていうことと、同情されたくないって。だから言わなかったんだ。」


「そっか。(同情)するわけないのにね。」


「こいつなりの気遣いだよ。気遣いばっかりだけどな(笑)あえて、知らんふりしてるけど。」

これぐらいは、もうみんなに話してもいい頃だろう。

そう思って、メンバーに話した。

ちいが聞いてない時に話しなきゃいけないしな。

チャンスがあればというか、今までもあったんだけどね。


「あ、今話したことは誰にも言うなよ?ちいにもバレないようにして。態度で分かるからさ」


「もちろん。今までどおり接するよ。なぁ?」


【うんうん。もちろん。】


「ありがとう。じゃぁ、そろそろ帰るか。ちいが起きるかそうでないか。分からないな・・・このまま帰るか(苦笑)今日のは、例の日に間に合わせてくれるって。」


「良かった~喜んでくれるといいですよね。」


「だな。もう、こういう風に1日遊べる日があるか分からないけど。また時間出来たら遊びにいこうぜ」

そう言って、お開きになった。


ちいは、蓮の家に連れて帰るそうだ。

たまに、施設に戻るらしいんだけど、普段はちいだと蓮んち。

はるちゃんだと、響んちらしい。


俺らんちは、まず無理だしな(苦笑)


「蓮。荷物持って行ってやるよ」


「悪いな・・・さすがに、ちいおぶったら、荷物が持てない(苦笑)」

今日は、ここでお開きになった。


みんなそれぞれが思っていた。

【今日ほど楽しい休日はなかったと・・・・】

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