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「ちい~起きろよっ。置いてくぞ?」


≪えっ?寝坊した?≫


「いや(苦笑)してない。まだみんな寝てるしな」


≪びっくりした。おはよ。蓮くん≫


「ちい、おはよ。悪いけどさ、朝飯作ろ?」


≪うん≫


「せっかくだから、一品作ってね。」


≪分かった。≫


「今日は、どんな感じ?」


≪ん~分かんない(笑)でも、今日はずっといたいな。≫


「大丈夫だよ。そう願えば、大丈夫。それにみんなそう思ってるから」


≪うんっ。そうだね。≫

悠眞は、朝ごはんの匂いにつられて起きた。

キッチンに入ろうとした瞬間、声をかけようとしたけど、二人の話とか後ろ姿とか見てると声かけれなくなって、自分の家なのに自由に動けなかった。


しばらく立ちすくんでると、蒼穹が来て。

「おはようございまーすっ。どうしたんすか?悠眞さんこんなとこで」


「なんでもないよ。おはよ。」


「変な悠眞さん。」

そう言いながら、キッチンに入っていった。


なんかさ、色々あるんだろうな。

蓮は知ってると思うけど、誰に相談するわけでもないし、ちいも言うわけでもない。

きっと、オレらに相談出来ない何かを抱えてるんだと思う。

もし、俺の立場が蓮だったらどうなってたかな。

正直、自信ない(苦笑)

やっぱり、蓮で良かったんだって思った。


俺らが何か少しでも和らげてあげれるのは、こういうことでしかないからな。

ちいちゃんを楽しませること。

今日は、思う存分楽しんでもらおう!


「おっはよー!」


≪悠眞くん。おはよう~勝手に借りてごめんね?≫


「全然っ。朝飯作ってくれてるんだ。ありがとね。」


≪ほとんど、蓮くんだけどね(苦笑)≫


「俺も何か手伝う?」


≪ん~もうほとんど出来ちゃったと思うよ?≫


「ちょっと遅かったな(笑)」


「じゃぁ、後で皿洗いしますよ。」


≪じゃぁ、一緒にしよう≫


「うんっ」


≪まだ時間あるかな?≫


「まだ朝早いし(笑)みんな起きてくるにはもう少しね。起こす?」


≪ううん。お弁当作ろうかなって思って。≫


「ほー。言うねぇ(笑)」


≪大したものは作れないけどせっかくだから。昨日のも少し残ってるもん≫


「楽しみにしてるよ。」


「何、手伝わないの?」


「俺は、ちいの毒味の係だから(笑)」


「じゃぁ、俺手伝う~」


≪ふふふっ。≫

ほんと、ありきたりな食材でしか作れなかったんだけど、朝ごはん食べるまでに作り終わった。

ちいと俺とで作った。

まぁ、俺は蓮みたいに上手くないから手伝うぐらいだったけど。


≪まぁまぁかな?≫


「でも、こういう手作りお弁当も最近は食べてないから。みんな喜ぶよ」


≪感想がこわいけど。≫

微笑みながら、言ってくれた。


「そろそろ、みんな起こして朝ごはん食べよっか。」

まだ、寝てる奴は蓮の蹴りで起こされた。

ほっ。起きてて良かったww


朝ごはんは、まったりとすごした。


片付けは、ちいと蒼穹で。

「ちい。朝から動きっぱなしだけど、大丈夫?」


≪うん。全然大丈夫だよ。≫


「じゃぁ行こっか~」


≪うんっ。れっつごー≫

テンション高っ(笑)


なんか、朝からテンション高いな~持つのかな?

「ちい。飛ばしすぎると、夕方までもたないぞ?」


≪うん。でも、全然平気だよ(笑)≫


「大丈夫かなぁ(苦笑)」


「蓮、心配しすぎ(笑)お父さんみたい」


「それだけは、やめてくれ・・・」


≪蓮パパ?≫

上目遣いで見るちい。


「・・・」

固まった(笑)


≪きゃははは~≫


「はっ?そんなに歳変わんねーだろうが」


≪凱斗くん。パパが怖いです~≫

って、凱斗の後ろに隠れる(笑)


「受ける~」


「もういいから・・・」

一人で、さっさと行ってしまった。


≪ありゃ・・・拗ねちゃった?≫


「照れてるだけだよ(苦笑)」


「ちい。ほら行こっ。」

と、ちいを引っ張っていった。


「凱斗、あんまり変なこと言うなよ(笑)」


「ちょっとやりすぎた?(笑)」


「まぁ、大丈夫だろうけどね。なんだかんだ心配してるのは事実だし。」


「おぅ。なんかさ~。俺達の方が親目線だよな(苦笑)二人のことが気になるし。」


「気づいてたんだ?」


「何となくだけど。いぢめたくなるのだよ。悠眞くん(笑)」


「確かに」


≪悠眞くん~凱斗くん~はーやーくー≫

一つ目の目的地には着いてたんだった(笑)


プラネタリウム見に来たんだ。

星が好きらしくって、久しぶりに見たいって。


≪めっちゃ綺麗だった~≫


「俺、星とか苦手で全然分からなかった~(笑)」


「俺も~」


≪言ってくれたら、説明してあげたのに(笑)≫


「まぢ?言えば良かったぁ~~~」


≪(笑)≫


「おーい。次行くぞっ」


≪【はーい】≫

なんだかんだ言いつつも、ちいは蓮に着いていく。


プラネタリウムで、ちいと蓮が手をつないでいたのは誰も知らない(笑)

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