5話 「ツンデレの方も好き」
題名から意味不明という方がいるかもしれないのでここで言います、そういう回です。
フックがかなり役に立つということがよく分かります、森だと思ったら渓谷をよく見てしまいます。その時にこのフックを使えば楽して行けます。ですが、欠点があります。それが今、私が体験していることです。
「待てや、ゴラッ!」
私は今、敵の皆さんの目の前に飛び降りてしまいそこを大勢に見られて今に至るというわけです。奥のことを気にしないとダメなのですね。
「止まれ!」
「ごめんなさいぃぃ!」
謝っても謝っても追い掛けてきます、やはりちゃんと謝らなければなりませんね。なれば…私は走るスピードを早くしてかなり前に行きました、そして
「本当にすみませんでした。」
土下座で私は謝りました。これで許してくれ
「謝ってすれば俺たち見張りはいらないんだよ!」
ませんでした。痛いことは嫌なのですが耐えるしかないです、私はめためたにされるのが想像できるため、目をつぶりました。
何故でしょうか?全然襲ってきません。私がそーっと目を開けると木々の方々が私のことを守っているではありませんか。
「どうしてですか?」
「…。」
答えてくれません、照れ屋さんなのでしょうか?本音を聞くにはどうしたら良いのでしょうか?私は何も分からないのでチューッをすることにしました。
チューッ。
私がチューッをすると木々の方は苦笑いでもしたような声をあげました。
「いやなんでチューッなんだよ。」
「直感ですよ、モーリーさん。」
直感でもな…っていう声が聞こえてきそうです、気にしたら負けなのでしょうか?
「それよりもどうしてミーノを守ったんだ?」
「この娘のこの先に何があるのかを知りたくてな、ここで倒れてしまうのが困るんだよ。」
とっても優しい方です。
「勘違いするなよ本当にこの先、何が起こるかを知りたいだけだからな。」
これが言わばツンデレというやつなのでしょうか?私はツンデレの方も好きです!
「とりあえず、早く行けよ。この先も辛い道のりになるかも知れないからな。」
そうでした、私は急がなきゃいけないのでした。私は大樹のお芽々さんを手に持ち、再び移動を開始しました。
今回も読んでくださりありがとうございます、次回はついにこの森のボスが出てくるかも…