4話 「クラフト」
題名がマイクラみたいでsorry
鷹さんと別れた後、私は取られていた大樹のお芽々さんを連れ戻しました。
「まさかそなたが攻撃などが一切できない子だとは思わなかったぞ。植物たちもさすがに朕でも攻撃などはする。」
モーリーさんが驚いております、何故でしょうか?私にとっては当たり前のことだと思っています、私は説明することにしました。
「私は手が出せないのです、手を出すと何か失ってしまうかもしれないです。それに私は…。」
言いそうになりましたが、ここで止まってしまいました。言葉に詰まる理由がどこにもないのに私は…。
「言いたくなければ大丈夫だ、無理して言う必要はない。」
モーリーさんって優しい人なのですね、いや木ですか?それともお芽々さん?分からないです。
「それと君の行動でこの辺の木々の皆は君のことを改めることになったらしいぞ、我々はこれまで悪い奴らしか見なかったからな。」
なるほど、ここに来ていた皆さんは悪い方だったのですね。だとしたら、私を作ったと言っていた人も?
「気にするな、これから認識を変えるようにしなきゃなと皆思っているさ。」
ほんじゃあ悪い人だらけじゃないという認識で私も行けば良いのですね。私も考えなければ行かなきゃだね!
鷹さんから聞いた道を歩き続けるとでっかい渓谷が出てきた。これって渡れますかね?
「朕の根っこを使うか?」
「ほんじゃあお願いします。」
私はモーリーさんに頼んで根っこを出してもらいました、ここまで根っこを出せるのですね。私はモーリーさんを蔦って行きましたが、届かないです。このままじゃ渡れずに終わりそうです。
「どうしたら良いですか?」
「朕も悩んでいる。」
モーリーさんも少し悩んでいる、ん?私はモーリーさんの根っこについている紙切れが気になりました。
「何ですか?これ。」
「ん、いつの間に?」
モーリーさんが外して見てくれた、そこにはフックの設計図と書いてありました。
「これは?」
「人間が使っていたといわれる道具だ、まさか昔に作っていた道具の設計図がこんなところに挟んであるとはな。この先、役に立つと思われる。ここだけじゃなくな。」
私は気になった、どうしてこの先役に立つと知っているのだろうか。私は問いただしてみました。
「実は昔、この島に一人の人間がいた。その人物は我々を導いてくれた。その人物は別名:パパと呼ばれていた。」
そんなすごい人がいるのですね、パパか。会ってみたいな。
「会いたいと思っていそうだけれどもその人物はもう火葬されたから会えないぞ。」
そうですか、会いたいと思ったのですが残念です。
「その話はさておき、早くここを渡るためのフックを作るから待っててくれ。」
「はい。」
少したったらモーリーさんが手から設計図通りの物を出してきました。
「これ、どのように使うのですか?」
「振り回しながらあそこの木に向かって引っかけるのだ。」
いきなりそれをするのは難易度がありますよね。
やるだけやってやります!
「うおお!」
私は思いっきりフックをかけて飛んでみせた、一回で成功しました!まさかここまで上手く行くなんて!
「ここから先はその芽で援護する。」
「期待してます。」
一難さってまた一難がこの冒険だと思いました。
今回は後書きはなしで行かせていただきます、今回も読んでくださりありがとうございます。