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iPS植物  作者: 藤畑時雨
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1話 「出会い」

前回:勿忘草を忘れな草と書いておりました、sorry。

「何年ぶりだろうか、ここまで平和な目覚めをしたのは。」

この無人島に存在する最古の樹木であるモーリーは独り言を言いながら長い眠りから目覚めた。

「虫達よ、朕を待っておったのだな。」

モーリーの周りに蝶々や芋虫、蚊などが寄ってきた。彼らは救世主でも待っていたかのように涙目になっていた。

「まあ、無理もない。これまで色々なことがあったからな。」

朕は思い出していた、その色々なことを。これまでも目覚めた時はとんでもないことが起きた、人間がこの無人島にやってきたり、話したことがなかった動物が凶暴化して朕の周りを荒らしたり、その動物達が人間を襲っていたりと波乱が起きた。ここまでのことが続いたから朕は長い眠りに着き、目覚めた。

「こんなに清々しい起床は初めてだ。朕を信じている虫達、朕と共に生き延びたお花達、木の実を着ている人間の女性、それから」

ん?木の実を着ている人間の女性!?

モーリーが見た先には木の実が割れてまるでそれがスカートみたいになっている人間の女性だ。

虫達も驚いたのか、朕の後ろに下がった。

「な、何者だ、貴様!」

思わず言ってしまったが人間には言葉が通じないことを思い出した、やれやれ朕としたことがどうやらボヤけているよう

「分からないです…。私は誰なのですか?」

こ、この女性。朕の言葉が分かるのか!?

「貴様、朕の言葉が分かるのか?」

「はい。」

植物と会話できる人間など古今東西見たことがない、だが気になっていることがある。この女性、人間という雰囲気がしない。朕達、植物に似ている。

「そなた、どこから来たのだ?」

「着いてきてください。」


朕は自分の根を使い、女性に着いていった。そこにはドアがあった。その中からは人間が作ったであろうガスなどの匂いがした、朕は朕の身代わりを女性に預けて中を見た。

「このカプセルから生まれたのか?」

「はい。」

朕は周りを探った、理由としてはこの女性の木の実が今にも溶けそうになっており、裸になりそうだからである。早くしないとコンプライアンス的に危ない。女性が朕を机に置くとそこに手紙があることに気付いた。

「これを開いてくれないか?」

「分かりました。」

その中からは勿忘草とこのようなことが書いてある。


ひょっとしたら君が覗くかもしれないと思い、ここに記す。君は私が生み出した勿忘草と人間のDNA、そして強力なiPS細胞から生み出された人間だ。突然言われて困惑するかもしれないが真実だ、この世に君を誕生させたこと本当にすまないと思う。

さて、最後に名前がないと困るかと思い、君の名前をここに残そう。

フォルト・ミーノ、それが君の名前だ。それではさらばだ。

君を作った科学者より


少し雑な終わり方になってしまいましたが、ここから話が展開されていきます。主人公はモーリーではなく、フォルト・ミーノです。その辺はご了承ください。


最後にこれからの投稿頻度についてです。毎日、夜7時~夜9時投稿を心がけるつもりです。時に短編小説なども書いたりいたします。お楽しみください。

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