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iPS植物  作者: 藤畑時雨
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序章 「博士は語る」

少し長い序章に付き合ってください。

20XX年4月2日

ある日、私は上司に呼び出された。その時に上司は私にこう言った。

「君の行った実験結果に上層部の方達に大好評であったりその時に君のような人をここに置いておくのはもったいない、我々の最前線の実験の場に派遣して欲しい。と言われた。その事から君は今日からこの無人島に向かってもらいたい、頼めるか?」

突然、この報告を受けて私は驚き固まってしまった。だが、私の頭の理解が追い付いた瞬間に私は直ぐ様荷造りをしていた。自分のやったことが認められた、自分が実験の最前線の場所に行けるという思いにいっぱいなった。そして私は指定された無人島に向かうこととなった。


20XX年8月20日

この無人島についてから私はすぐにどのような実験をするのか聞かされた。そこからは独学で行っておくれと頼まれたため、私はこの日記を活用しつつ、メモとして実験結果を残すようになった。何故いきなりこのような事を書いたのかは、私もよく覚えていない。分かっているのは実験が成功するという気持ちが少しあるということ。


20XY年1月1日

年を越した瞬間まで私は実験を繰り返していた、科学者に休みはないのだ。だが、今日この時に私の努力は再び報われた。完成したのだ、ついに。私は思わず「やったー!」と大声で言った、私が完成させたのはiPS細胞と忘れな草の僅かなDNAで作った忘れな草だ。iPS細胞はあらゆる生態組織に成長できる万能な細胞である。忘れな草からちゃんと蜜が出た時はガッツポーズを取ったのは今でも覚えている。


20XY年1月2日

私はここにメモをしておく、他の人にもバレないメモ帳だからだ。我々が行っている実験は…

iPS細胞をさらなる万能を求めた実験である。


20XY年1月7日

私はボスに呼び出された、実験の事で私を呼び出したのだという。私は何を行うためにここに呼んだのかと尋ねた、するとボスは私に耳打ちをしてきた。

「君の実験によってiPS細胞は新たなる万能を手に入れた、そこで君に頼みたいことがある。」

その時に言われた事は私は今でも覚えている。

「人間を作れ。」


20XY年1月10日

私は何をしているのか分からなくなっていた、人々を救うための実験だと思っていた。だがやることはクローン人間を作れということだ、早く逃げ出したい気分になった。だが完成を遠のけた場合、私はすぐに消されるやもしれない。だから私がやることは完成させることのみ、これ以上この日記でメモをすると吐き気で倒れてしまいそうだ。だからこの日記はここでおしまいだ、何が起ころうが私はもうこの日記に手をつけない。消すことはしないが、これからの作業は別になるだろう。それではさようなら。

ここまで読んでくださりありがとうございます、これからも応援をお願いいたします。

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