ーープロローグーー
初投稿なのでお手柔らかにお願いします。
文才なしの者が書いておりますが
ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
ー懐かしい
ふとそう思った
少し前
ロバーツ王国伯爵家のとある一室
暖炉の暖かい光の満ちた部屋の中
3歳くらいの女の子とお腹が大きい母が話している。
女の子はお腹を撫でながら
おかあさまわたし
おねえちゃんになるんだよね
そうよ
きっと貴方ににて可愛いでしょうね
わたしいいおねちゃんになれるかな?
きっとなれるわ
もし妹になにかあったら助けてあげてね
うん
なんかなつかしいな
じゃあおかあさまおやすみなさい
女の子はそう言うと部屋を出た。
懐かしい?
不思議なことを言うのね…
ー部屋の外
わたしがおねえちゃんかたのしみだな
女の子は階段を降りようとした。
ーその時
あっ!
ズドッ
女の子は階段で転んでしまった。
ー暗転
「お姉ちゃんどこ行くの?」
「別に友達と遊びに行くだけだから」
「えーいいな〜
私も行きたい!」
「ひなも!」
「やだ!ついてこないで」
私は花水ゆり 15歳
蓮と日向という妹がいる。
蓮が10歳で日向が7歳
妹は可愛いし、とても大切に思っている。
でも年が離れているのもあって妹とどうやって
関わったらいいのか分からない。
でも流石に友達と遊びに行く時だけはついてこないで欲しい。
「私知らないから」
私は妹達を無視して家を出た。
妹達は私についてきた。
でもそのうち帰ると思って無視し続けていた。
それが悪かったのだろう。
車通りの多い道
私は横断歩道を渡りきったら、
その時妹達は
まだ横断歩道を渡っているところだった。
妹はまだ小さいだからきっと車から
見えなかったのだろう
車が妹達のいる所へ突っ込んできた。
ー私は考えるよりも先に身体が動いた。
ドン
あぁ最後の最後まで
上手く愛してるって伝えられなかったな
守ってあげられなかったな
もし、もしも次があるとしたら
今度は愛してるってめいいっぱい伝えて
何があっても妹を守ろう
まぁそんなことありえないよね
ふふダメなお姉ちゃんでごめんね
大好きだよ
ー私は意識がすぅーと遠のくのを感じた
ー暗転
うぅん
ここは
目が覚めるとベットの上にいた
部屋も豪華で
私は何が起こったのか分からなかった
でも…
「リリー大丈夫?!」
「大丈夫か?」
「お母様?お父様?」
ん?えっとこれは
「あなた階段で転んだのよ
どこか痛いところとかない?」
「それからずっと目を覚まさないから
とても心配したんだぞ」
「大丈夫…だと思うよ」
「そう、なら良かったわ
今日は安静にしてなさいね
なんあったら呼ぶのよ」
「うん」
バタ
んん?これはどういうこと?
私は確かに妹を助けようとして死んだはず。
そしてここは中世ヨーロッパのような豪邸
でもこの豪邸に住んでいて、
階段で転んだのも確かに覚えている。
これは、何度もライトなノベルで読んだ
転生ってやつなのでは?
私は部屋を見渡した。
見慣れないはずなのに見慣れた部屋
矛盾しているというのは自分でわかっている。
転生というのもフィクションであって現実的
では無い。ありえないことだ。
でもそれ以外にこの状況に名前が付けれない
そして何より、今世も妹ができる
これはチャンス以外のないものでもない
神様がくれたチャンスなのかもしれない
私はあったことも見たことも無い神様に感謝した。
私はリリー・クラーク
伯爵令嬢
前世で妹を助けようとして死亡。
まだこれからの事は分からない。
でも私は1つ誓ったことがある。
ー今世では妹を愛するとそして何があろうと守るとー
ここまで読んで下さりありがとうございます。
もし少しでもいいと思って頂けたら
応援して頂けるととても嬉しいです。
気まぐれ更新になります。
これからもお付き合いください。