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20話 最強の在り方(side水無月栞)


「栞。お前には水無月家が代々封印を続けている神と戦い、封印をし直してもらう」


 今日、久しぶりに水無月家…父から「大切な話があるので来なさい」とお声がかかったので仕方なく来てみれば居たのは兄と父の2人だけ。

 母と姉は多忙により家を今は出ているとのことだ。


 はっきり言ってしまうと、胡散臭い。


 兄は昔から自分より優秀と言われる私の事が嫌いで、疎ましく思っていたはずだ。その兄からの発言と言うだけで警戒に値する。気は抜かないようにした方がよさげね。


「神…ですか」


 私は兄の発言について考える。いわゆる土地神の類だろうか。でもそれなら封印ではなく討伐を命じてもいいものだろうけれど。


「代々この神は水無月家が55年周期でその時に家の中で一番優秀な者を戦わせ、弱体化した所を封印し直すのだ」


 難しい顔で私に向かってそう言う父。

 ……なるほど。


「過去に神と戦った者はその後、どうなっていましたか」


 私がそう言った瞬間に父が沈痛な面持ちで何も言わなくなってしまった。

 

 ……まぁ、つまりはそういうことよね。


「私に死ねと言うことですか」

「ああ、そうだ」


 何も言わなくなってしまった父の代わりに兄が表情も変えずに淡々と言い放つ。

それは、姉も母もいないはずだ。あの人たちがいたら猛反対していたところだろう。


「かの神が現世に出てきてしまえば、この国どころか世界が滅ぶ。だから悪いが世界のために死んでくれ、栞。…言っておくがこれは世界の名だたる組織も合意をしている」


 根回しも完璧…と。


「一つだけ質問していいですか」

「なんだ。言ってみろ」


 兄は私に少しもうろたえた様子がなくて期待外れだったのか、つまらなそうにしながら答える。


「連合は合意したんですか」


 連合とは「国際魔術連合」のことだ。世界最大規模を誇る魔術組織で、この世界の大半の術師が所属している組織。個々の決定一つで下手すれば国が地図から消えるくらいの力がある。


「…さぁな。どうだっていいだろうそんなことお前が死ぬのは確定したことなんだ」


 この様子だと合意していないのだろう。


 なるほどね。


 つまりは日本に世界最強の術師がいると外交上で不利になる可能性があるため、世界の安全を守りつつ、ノーリスクで私のことを排除できるということでいくつかの諸外国の現場を知らないお偉いさんが、このふざけた話に喜んで飛び乗ったという感じではないかしら。


 うん、憶測だけれどしっくりくるわね。当たらずとも遠からずといった感じかしらね。


 今頃、NMO(国際魔術連合)の会長とかは真っ青な顔をしているのではないかしら。

いつもは余裕そうな顔をしている見知った人が慌てふためく姿を想像して少しおかしくなる。


 そこで父が声を上げる。


「や、やはり私が…」「父上。けっこうです」


 その発言にあえてかぶせて言う。というか当主が死んだらどうするつもりなのかしら。気遣いはうれしいけれど困る人が大量に出るから勘弁してほしいわ。


 しかし成程、うまく嵌められたわ。ここでごねても結局のところどうしようもない。まあ、それでも。


「つまりその神を私が倒してしまえばいいということですね」


 そう私が言うと、父は驚愕に目を見開き、兄はおかしくてたまらないというかのように笑う。


「はっはっはっは…ックク笑わせてくれるな。倒す?分かってないな。人間にどうこう出来ないから神なのだ。そこらの特等など足元にも及ばないぞ」

「どうかしらね…失礼するわ」


 父と兄のいる部屋から出る。

 最後、思わず素で話してしまった。兄相手だと指摘されることが多いので気を付けなくては。


 次の55年周期が来るのは今週の土曜日、新月の日。思ってた以上に時間がないがそれなりに訓練しておこう。





 最強は負けないから最強なのよ。


 そのことをしっかり神と私の排除に合意した諸外国のお偉いさん達(おバカさん達)に教えてあげないとね。


寝不足だと、タダでさえ低い脳のパフォーマンスが7割ぐらい落ちてる気がします。

何を言いたいかと言うと今の作者は確実に正気じゃありません。

正気では無いことは理解しているんですが、投稿したい欲が抑えられないので、ストックしてある分の残り2話も今日だけで投稿します。


明日からの投稿……まぁなんとかなるだろ。(ならないやつ)


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