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神殺しのケルベロス  作者: アナログ牛蒡
第1章
4/6

遺跡を守護する者

前のとは別に分けて投稿します。今回は戦闘パートです。

「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」


 真司達の目の前には先ほど巨大な魔法陣から現れた体長三十メートルの岩でできた人型のゴーレムが大きな唸り声を上げた。


「…………うわー、でけーなこいつ」

「やつは『ロックゴーレム・キャスター』体は岩でできていて図体がでかく、拳による破壊力があるわ。くらったらひとたまりもないわよ。更に下級だけど攻撃魔法も放ってくるわ。」


 そのゴーレムはガラスのような目がこちらをずっと見ている。真司が横に移動するとそれに合わせてゴーレムも頭を横に動かす。


 あちゃー、これ完全にこっちのことロックオンされてるよ。仕方がない、戦うしかないようだ。


 真司は無限収納紙箱アイテムボックスを出し、剣を取り出した。


 この剣は世界最高(自称)の鍛冶師ガトーさん作『試作型なんでも切れる剣第3号』を取り出した。頼むぜガトーさん、今はあんたの作った剣が頼りだ。


「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

「行くぞ!うおおおおおおおおおおおおお!!」


 そう掛け声とともに俺はゴーレムに突進した。


 ゴーレムはその巨大な腕を振り下ろしてきた。幸い図体がでかいおかげか攻撃は遅い。


 真司はギリギリのところで回避する。そして足に力を入れ一気にゴーレムの足元にたどり着き、その場でジャンプしてゴーレムの頭めがけて剣を下ろした。


「うおおおおおお!くらえええええええええ!」


 パキーン……………………は?


 振り下ろした剣は頭に当たった。………だが当たったところからその剣が真っ二つに折れた。それを見ていたルシファーも口を開けて驚いていた。


 ゴーレムはそんなことも気にせずに腕を横に薙ぎ払った。真司も咄嗟に折れた剣を盾にして防御したがそのまま壁まで吹き飛ばされた。


「うっ、ぐああああああああああああ!!」


 ゴーレムの薙ぎ払いを受けた真司は吹き飛ばされた勢いのまま横に滑空して地面に衝突した。


 ルシファーはあの一撃を食らって彼が死んだと思った。だが、そんな土煙の中で動くものを見た。


「……ゴホッゴホッ、はぁ、マジ死ぬかと思った……いってー!」


 真司は土煙の中ボロボロになった体を起こした。体のあちこちがボロボロだががなんとか無事のようだった。


(あ、あぶねー。念のため懐に入れておいた『身代わり君』を身につけておいて良かったぜ。……コレなかったら普通に死んでたぞ……。)


 『身代わり君』とはこの世界に来て道具屋のコバンさんの手伝いで一緒に作った1回の攻撃をある程度無効化してくれる藁人形型のアイテム。

 一見呪いのアイテムなんじゃないかと思うが効果は絶大で、こいつのおかげで真司はある程度のダメージしか入らなかった。


 ちなみに、先ほど盾にしたガトーさん作『試作型なんでも切れる剣第3号』はさっきの攻撃も合わせて剣身ごと砕け散った。


(……ガトーさん、なんでも切れなかったですよ、むしろ折れましたよ。)


 真司が起き上がったのがわかったのかゴーレムの体から青い線のようなものが浮き出て、空中には光の矢のようなものが複数出現しこちらを向いている。


「おいおい、まじかよ!!」


 その光の矢は真司めがけて飛んできた。彼はそれを必死に走りながらその攻撃を掠りながらも避け続けた。


 彼はゴーレム攻撃を避け続けてちょうど壁にできる岩があったのでそこに隠れた。


(さて、どうしたものか……)


 彼の手持ちには倒れた拍子に折った剣、薬草少々、身代わり君が1体、マジッククッションが3つ、閃光石と赤い宝石が3つずつ、回復薬数個と虫眼鏡みたいなアイテムぐらいしか使えるものはない。


「……ねえあなた、その手に持っているものパブレッシュグラスじゃないかしら?」


 ずっと見ていたルシファーがそんなことを言った。


「へ~これが『パブレッシュグラス』か……確か対象のステータスを見ることができるアイテムってばっちゃ(アルミン)が言ってた。」


 さっそく真司はこっそりと壁の岩からゴーレムを覗いてみた。


ロックゴーレム・キャスター 魔法生物 Lv10  

称号:封印の間の守護者

ステータス

体力:900

精神:100(75)

攻撃:800

防御:800

敏捷:40

魔力:100

スキル

胴体:岩の体・自動再生・魔術回路

コア:魔術回路操作・元素魔法・無(Lv4)・魔力操作


 うわ……これは無理ゲーだな……。まずはレベルだ、10レベルって、アリが象に挑むようなもんだろこれ。ステータスもそれなりに高いし、なんだよ体力900とか……。


 スキルもそうだ、自動回復とか絶対複数のパーティーでないと太刀打ちできないじゃないか!さっきの魔法はおそらく元素魔法・無だろうな。


 だが少し勝算がある。


 まずゴーレムの精神、おそらくMPだろう。75ぐらいまで減ってるってことは魔法を撃ち続けさせれば、あとは素手での攻撃のみになるだろう。


 続いてはこの赤い宝石だ。パブレッシュグラスで赤い宝石の方を見た


 『中級爆裂宝石』魔力を込め数秒後に広範囲に爆発する宝石。取り扱い注意!


 これをゴーレムに投げつければ倒せるんじゃないか?物は試しだ、まずは魔法を撃てなくしなければ。


「あ!危ない、避けて!!」

「ん?げっ!」

「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」


 作戦を考えている間もゴーレムはこっちに接近してきてた。拳を振り上げた瞬間気づいて慌てて横に回避した。


 ドゴーンと衝撃が走り、さっきまで壁にしていた岩が吹き飛んだ。吹き飛んだ破片がこっちに飛んできたので腕をクロスして数個被弾したが軽傷で済んだ。


「っち、こうなったら一か八か……やってやる!うおおおおおおおおおおおお!!」


 真司は再びゴーレムに向かって走り出した。ゴーレムは光の矢を出してこちらに飛ばしてくる。その攻撃を左右に移動しながら回避し続けた。


「……………グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」


 しばらく避け続けていると、最後の一本を出した後、真司に向かって走り出した。


(よし、魔力が切れた!)


 真司は足を止めて閃光石を右手に持ちゴーレム目掛けて走り出した。


 残り100mのところで真司は右手に持っていた閃光石に魔力を注ぎゴーレムめがけて投げた。


 数秒間の滑空後、強烈な光を放った。それを浴びたゴーレムは怯んで数歩下がった。真司はその隙を活かしてさらにゴーレムとの距離を縮めた。


 ゴーレムの視界が回復した時には真司の姿はなかった。ゴーレムは周りを見渡す。そして後ろを向いた時、魔力を注がれ赤く光る中級爆裂宝石が眼前にまで迫っていた。


 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオン!


 ゴーレムの眼前で爆発し、頭部は綺麗に吹き飛び、片膝を付いた。


「やったか!」

「いえ、まだよ!」


 先ほどの爆発でゴーレムのコアが露出していた。ゴーレムは本体のコアを破壊しないと自動で回復してしまうのである。


「よし、だったらコイツで終わりだ!!」


 そこですかさず真司はチャンスとばかりそのコア目掛けてもう一度中級爆裂宝石に魔力を込めて投げつけた。


「……グオォォォォォォォォォォォ!!」

「な、なんだと!」


 だが、彼が投げた中級爆裂宝石はゴーレムの右腕で防がれその攻撃を防いだ。その隙にどんどんと再生していく頭部。


「くそっ、させるかよ!」


 真司は倒れた拍子に折った剣を持って突進した。


「いい加減にくたばりやがれええええええええええ!!」


 真司はゴーレムのコア目掛けて刃を下ろした。


「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」


 ゴーレムは抵抗むなしく真司が振り下ろした剣によってパキーン!という音を立ててコアを真っ二つにされた。それとともに胴体の方も崩れていった。


「はぁ、はぁ、なんとか……勝てた……。」

「……全くもう、無茶すんだから……。」


 ルシファーに飽きられつつ真司はなんとかゴーレムを倒すことができたのである。

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