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異種界  作者: とも行
電子体決戦
4/28

4話 統括はリア充きらい前編

二日間荒野を歩き、検問所に到着。

「お、この前のルーキーじゃねぇか」

「あ、お久しぶりです」

「任務みたいだったようだなご苦労さん」

「いえ、本来なら最前線行くつもりはないんでしたが…」

「ほう…なんでまた…」

経緯を話した、しでかして経緯を真剣に話した。

真面目に話した。

「ブァハハハ……初日に女子寮に入りゃそりゃ統括怒るだろうな」

笑われた、へこむますよ。

クレーター並みにへこみますよ?

「そいつは、無事なんだよな?」

後ろで抱っこされてる女の子、胸の感触をまじまじ感じながら。

顔の横で呼吸は聞こえている、腕の脈は感触はある大丈夫だ。

「へばったか」

「ええ、みたいです。お水いただけないですか?」

「かまわん、好きなだけ飲ませろ」

「ありがとうございます」

「検問所の住居スペース使え、休ませろ」

言葉に甘え、検問所の部屋の奥に移住スペースがあり、ベットが何個も均等に配置されている、備蓄倉庫と装備用の倉庫もある。

あかめさんをベットに寝かせる。

身体は熱く、熱中症のようだ。

水筒を口に運ばせる。

「かなめさん…」

「とりあえず飲んで、しばらく休んで」

「申し訳ないです」

ゴキュゴキュならしながら飲んでいる。

女の子の喉元が動いてるのってなんか……ええ……可愛いですよね。

「落ち着いたらとりあえず、体を冷やしましょう脱いでください」

「えっと、嫌です。」

「誰もいませんし、誰もみてません」

指を指された、ジト目で俺に見られても困るんだが。

「かなめさんがいるじゃないですか……」

「あかめ、今はあなたの治療をしています。恥ずかしいだろうが後に考えましょう」

「はあい……」

キョトンと、彼女は素直になった。

「上着脱がせますよ」

「うん……」

許可をもらい上着をひんむく。

彼女は顔は赤い、熱中症のせいだろう。

ボォーと彼女は顔を見つめてくる。

「身体を濡れたタオルで拭きますよ」

「え……はい……」

背中と腕や首も撫で…いや拭いてあげる。

腕を掴み脇を拭いてあげる。

ドキドキしてきたぁ……やばい。

ブラジャー越しにだが、刺激が強い胸はDだろうか。

彼女のズボンをおろし、脚を拭いてあげる。

リラックスしていいんだよ、そうリラックスしてくださいと念じながら太ももから脹ら脛にかけて拭いてあげる。

「ん……くふぅ……」

彼女はピクンピクンと身体を震わせるたび、ごめんなさいと口羽む。

「ンゥン……くすぐったい……。」

ごめんなさい、そして、ありがとうございます。

備品庫からシャツとズボンを取り出し拝借し着せてあげて、やましい心を止めるように天井を見つめた。


ーーー


「頭いたい…」

「熱中症ですから、免疫低下しちゃうから風邪みたいな症状でますよ……」

「うん……たぶんそれか………」

「発熱ありそうですね。とりあえず安静に」

ノックとともに入ってくる、色黒の親父がいる。

親父というか日焼けでいくつかわからない。

「どうだ調子は?」

「悪化しました……」

「だろうな……医療キットと薬だ。」

ビニールに入った、戦闘員のサバイバル応急キットを受け取り、風邪薬類でカバーするしか……。

ねぇ?この人だれ?言わんばかりの目線が赤髪さんからした。

「あかねさん、このかたは検問所スタッフの方です。えっと……名前は……」

「ダリル・フロストだ、よろしく」

「よろしくお願いします。七瀬 あかねです」

「橘 要です。フロストさんて、もしかして白人ですか?」

「いや、ロシア人とアメリカ人のハーフなんだが白人ではないな」

「似たようなものなんじゃ……」

「いや、言われてみたら……違うんだろうけど……」

「今は色黒だから、黒人だけどな」

「確かに…フロストさん」

「ダリルでいい……さんもいらない。なんだ?」

炎天下の外でずーっといたら真っ黒になるみたい。

救急キット渡され、腕を組む親しみそうな表情の中ではにかんで言ってくれる。

意外に親切な方な方でよかったよ。

「支部本部に戻りたいだけど……」

「本部には連絡しといたぞ、だが当分帰ってくるなって話……総括じきじきに嫌われてたな……ははっ」

「支部長は厳しい方ですね」

「厳しい人ではない、いや今回は気紛れだな」

「おっ、帰りたいなら返してやる非番に入るから送ってやるぞ?」

「いいんですか?」

「ああ、支部長に会うしな」

ーーー


ダリルさんのバンで支部本部についたわけですが、支部長総括様が仁王立ちで待ち構えていらしゃいます。

三十路のできるウゥーマンをかましたすスーツ、なにより肩にかけたジャケットがいかにも総括らしい。

泣きボクロがあり、大人のお姉さんと言うところ。

「問題児が三人もいるじゃねぇか」

ハッ、すいません。

あかねは、パンクロックのように頭を下げている

「ひさしぶりだな、統括」

「半年ぶりじゃないか?」

親しい仲を思わせるやりとり。

どういった関係なのでしょうか、まさかとは思いますが

「ルーキーいじめてるみたいだな」

「いじめているつもりはないが、死ねばいいなとしか見てない」

「相変わらずだな」

ニヘラと、ダリルさんは表情を崩していた。

鼻がのびてますよね、ダリルさん。

「とりあえずルーキーども預かるわ」

「ダリルが言うなら……別にいいわよ」

あら、そう言う仲でしたか?

「統括あの、医療センター行ってもでしょうか……」

「構わないわ、彼女そろそろやばそうみたいね」

あかねさんの顔が白く、血の気ないです。

「あかねさん?大丈夫?」

「大丈夫……じゃないです……肩貸してもらえれば」

片手弱々しく手をかけられて、死んだ目で見つめられるのはゾッと混み上がる感情があります。

とりあえず、おんぶして統括に医療センターまで案内してもらえた。


医療ポットに入るなり、あかねはみるみる完治していった。

「ご迷惑かけました」

「いや、気にせずに」

「お前ら、今回の件どう責任とるつもりだ」

「統括、彼女は別に悪くないです」

「また言い訳しよって、初日に逢い引きは流石に許せん」

「統括ですから、逢い引きはしてません」

「なら、支部関係者は締め付けにはならん」

頭が固い、どうしたらよいかそんなのわからない。

まだ、着任したばかりだしどうした良いものか

「彼と同棲します」

「まてまて、あかね。なんでそうなる」

「国際条約にて男女の管理プログラムが適用されています。未成年者つまり18歳以下の私達は案件以外では接点を持ってはいけないとなります」

「子孫繁栄の正しいカリキュラムを受けて、なお選抜されないと認められないってやつだったけ?」

性教育とパートナーは国際条約に依存しているわけだろうし。

「だからって、なぜ同棲に?」

「国際条約にも抜け道はあります。未成年者で逢い引き、つまりは、行為については優秀な成果あげれば認められます」

「これは、子孫繁栄の優秀な人材繁栄につながる国家プログラムだ。査定も厳しくなる。つまり修羅の道だ、いっそ荒野で死ねば楽だとは思ったが……」

「選ぶ選択はないみたいですね」

「いいんだな?お前ら」

「私は死にたくはないので」

「わかった手続きしてやるよ」

死ねばいいのにとか、爆発すればよいのにとか言葉を残し去っていく。

ああ、いいんだろうか同棲してやるよ!!


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