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異種界  作者: とも行
電子体決戦
25/28

24話 メンバーは大丈夫?

トラックにキャタピラーと前後左右に系六本ついたそれは、総括が乗り込むアジア支部行き車両だ。


メンバーは、以下だ。


医療員、佐藤 唯。

医療員補佐、七瀬 あかね。


以上だ。


「総括まってください!!」

「本当にこれしかいないですか?」


唯は顔を青くさせ、出発当日にストップを止めた。


「そんなこと言われてもな……元々一人でいくつもりだったから……」

「支部のプラン表あります?」


手提げバックから、バインダーを出し唯が手に取とる、唯のとなりで覗きこんで、あかねも青ざめた。


「これって……やばいよね唯……」

「ええ……片道分しか考えてないの……」


「すまん、後は運だけど……それと車しか運転してこないが……誰か運転できるか?」


はぁーと溜め息をつき、まゆをさげますます青ざめた。


「できません、申し訳ございません」

「できないわ」


唯は最終的にメンバー集めしましょうで締めました。


ーーー

移住区に来た二人は、とある戦闘員を訪ねた。

蜥蜴の刺青が顔にびっしりと入った、椅子座りながらにベンチプレスを両手に交互に腕を振っていた。

強面な顔にひきつりながら黙々とトレーニングしている彼に、あかねは恐る恐る話かけた。

「すいません集中してる所、腕は大丈夫ですか?ヘッドレックスさん」

「あー先生達でしたか、どうもお陰さまで」

顔と裏腹に優しく返ってきた。

唯は振るうベンチプレスを見ながら、念のために聞いた。

「リハビリは順調かしら?」

お陰さまでと言わんばかりに腕を曲げ豪腕を疲労する。

ボディービルみたいなポーズをしなくても良いのだが……。


あかねは、腕を見て違和感を感じる。

経過過程は問題なく完治なのですが。

おかしいです……。

「生えた腕はまだ白いですね……日焼けしたりはします?」

「日焼けより赤く腫れるが……色は黒くなりづらいですが……」


あかねは、件算式を頭で思い浮かべながらヘッドレックスを見つめる。

頭を左右に振りながら顎に手をつき、医学知識をフルに思い出す。

色素異常なのか、はたまた私のミスなのか……。

唯はあかねの顔の前に手を振る、ヒラヒラ。

「あかね……?今日は別件よ……」

「あっ……そうでした、ヘッドレックスさん、これからの予定ありますか?」

「嫌ないが……」

「ないが……」

「良かったらですが……総括と行きませんか支部に?」

不機嫌に顔を歪めるヘッドレックス。

「……あっ……?」

あかねに睨む、その間を入るように唯は頭を下げる。

「すいません、総括の協力していただけないでしょうか……戦闘員やめたヘッドレックスさんにはこの話は苦でしょうが……私達にはあなたしか頼るつてがないのです」

「苦じゃない……誘いはありがたいが……いや……、無理だ……」

「……はい……」

「……何人集まってるんだ?」

「私とあかねを含めて計三人です……」

「むちゃだ……死ぬつもりか?」

黙り混む二人を見ながら、腕を見つめる。

「リハビリがてら言ってやるよ……」

「本当ですか?」


ーーー

地下要塞、陸上兵器デッキ。

車輌の後ろハッチから総括が姿を表し、久しぶりの友人に会うように微笑む。

「よぉ、ヘッドレックス……元気にしてたみたいだな」

「……総括……、ご無沙汰です。」

元気にしてましたか?と聞こうとしていたが、留めた。

「ヘッドレックスが来てくれるのは頼もしい、よろしく頼むよ……」

総括は頭を下げる。

「総括、頭を上げてください。自分は総括恨んじゃいません、逆に戦闘員に復帰しなかったのを咎められる気でいましたから」

「咎めたりはしないよ、ヘッドレックスのしたいようにしてくれ」

「……はい……そうさせてもらいます。なんせ、少人数で行くのですから……見捨てられないでしょう……」

「すまないな……」

「あの……ダリル中佐は?」

総括は、溜め息をつかせ弱ったな聞かれるのかって仕草で手を外に降るように言う。

「アメリカ海軍に戻されたよ、彼は乗る気じゃなかったようだが……」

「そうでしたか」


ーーー

デッキの車輌エレベーターで外に排出される。

斜め上に向かうようになっていた、エレベーターがガゴンと水平に保たれた。

前のハッチが開き、差し込む光が眼の裏を刺激する。

「出向許可まちだ、お前らひとまず座っててくれ」

要塞のスタッフが、外から待ての合図だ。

ヘッドレックスは車輌運転座席からナビゲーションシステムを起動する。

フロントガラスに地図が展開された。

今どこにいるか、出るまで開示されていなかったからだ。

「総括よろしいですか?今のうちに道のりのプランチェックしてください。」

「よし、今なら情報開示できるな……」

総括徐っ席からフロントガラスに地図データをタップしながら話はじめた。


車輌は平たく奥行きがあり、運転席と四人のほかに余裕がある。

いざとなれば、車輌上のパルス銃やグレネードランチャーが装備されてはいる。

車輌後ろには奥行きの部分には、唯の仕事場になる医療用機器が揃っている。

もちろん、医療ポットはあるが念のために。

あかねは、科学技術者であるが医療については機械だよりだ。

唯が医学に精通してるのは科学者なのに意外というか……なぜ?

あかねは、唯の隣に座りながらふと疑問をぶつけてみる。

「唯……」

「なにかしら?」

「なんで粒子の研究に権威なのに医師免許があるの?」

「それは……」

彼女は悲しく顔を見せながら、自分のお腹を擦った。

「病気があったからよ……自分の病気を調べるうちに医師免許取ったのよ……」

「え……?身体悪かったの……?でも治したのよね?」

頭を振る唯。

「治してないわ、命に別状はないもの……いたって健康的よ」

「ふぅ~ん……」

「同じく悩む患者がいたら、治療法みつけたから大丈夫なんだけどね」

ん?意味がわからなかった。

なぜ治さないのか、わからなかった。

「そういう、あなたは支部までサポート頼んだわよ?あなた自覚ないだろうけど天災なのだから、頼りにしてるわね」

唯は頭を撫でてきた。


「周辺に敵意確認完治無し、許可でたぞ?気を付けてな」

総括は、敬礼をしながらスタッフに労った。

ヘッドレックスはペダルを踏み入れ、リアクタータービンが静かに唸り出した。

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