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異種界  作者: とも行
電子体決戦
24/28

23話 小さな無能

国際条約委員会、ギューイ・ルドルフは笑っていた。

コンクリートに囲まれた頑丈な建物の広場から、上層の階から見下ろすように、ご機嫌に笑っている。

周りは、暴言、罵倒の叫び発狂していた。

口髭と髪が白いおじいさんだけが笑っていた。


ギューイ・ルドルフの隠れ家だ。


「ようこそ我が、地下要塞へ」


表では、電子体の一掃の為に、核でアジア支部壊滅となっていた。

アジア大陸の中心地から遠ざかる、なんとか逃れてきた。

ここが、どこか場所の位置はわからない。

空輸での移住が決まった、ごく一部だけが地下要塞へたどり着けた。


家族を残し泣いてわめくものや怒りをぶつけ発狂していた。

「なぜ、皆は連れてこれなかった」

「俺の親がいるんだぞ?」

「幼い甥がまだいるんだぞ?」

赤髪の女の子は、耳を抑え震えていた。

大人の雄叫びや叫びを近くで聞くと恐怖しか覚えない。

いつここにいる人が暴動が起きてもおかしくない、止めるめどがあるのかもわからない。

総括は、同じ階層の皆に背中みせるだけだ。

戦闘員達に守られてやっと暴動は止まっているが

「くずやろう……!」

「お前がちゃんと仕事しないからだろ」

「お前なんか支部にいればよかったんだ!!」


総括は、背中を震わせるだけだ。

威厳しかない彼女は弱々しいただの人物になっていた。

ギューイは歳相応に似合わず叫び。

「総括は皆のためにここに来た。彼女がいなかったら今頃……支部で炭になっていたのだぞ!!いいか?全員は収容は無理だった、今生きてる者は、総括に感謝しないとならん!!」


静かにざわついていった。


「ギューイ殿、心遣いありがたい。……皆聞いてくれ、心もとなかったのは自覚する。すまない………提案がある、私は、アジア支部に向かい遺族の脳データを回収してくる。これは私の責任だ、明日から向かう……これでよいか?」

静まりかえる、誰も不満はない。

放射能に汚染された地に死ににいくつもりだ。

誰も止めない、誰も死ねとは言えない。


「……決まりだ」


総括は膝をハの字に崩れこむ。


ーーー


地下要塞、仮移住区を割当てられた。

あかねは、総括に配慮で同じ部屋にしてもらった。

室内は、質素でシルバーに統一された二段ベットとテーブルと椅子だけだ。


二人椅子になり、お互いに考えの整理をしていた。

携帯端末を取りだし、電源をつける。

起動しても、一切のシステムは出来ずただの機械になってしまった。

それを見かねて唯は端末を隠すようにテーブルにおかせた。


「あかね……もう……」


あかねは、うなづき頬を涙した。

唯は、励まそうと何か考える考える。

思い付けない自分と彼女の気持ちを思ったら、泣いてしまった。

一つの端末を互いに握りながら。


何日間過ぎた頃だろうか、総括が部屋にやってきた。

唯は椅子に誘い座らせて、総括は頭を深く下げていた。

唯は、頭を上げてくださいと肩に触れる。

「すまない、皆に挨拶しにきた。支部に戻るので遺族の特徴聞にきている……」

あかねは、奥のベットに座りながらおぼつかないように見ているだけだ。

唯は、親族の写真を出してお願いしますと深く深く頭を下げる。

大事そうに受け取り、唯の方に見つめ頷く。

「すまない……私の力不足だ……」

「……いえ……総括を攻めても……帰って来ませんから」

唯も棘がある強く、放ったが……頭を下げる、笑顔で総括にはいつもお世話になりましたから、と付け足された。


椅子から立ち上がり、また深く長く頭を下げた。

唯は、ただ冷たい目線をしたが……。


総括はあかねに歩みよる。

「かなめは………」

「行方不明………消滅まえから……、私は総括を攻めたりはしません」

彼女は微笑む、なんで優しく笑ってるんだ。

優しくしないでくれ頼む。

「総括は、私達を守ってくれたんです。そんな辛い顔しないでください……私は大丈夫ですから家族いないですから」


やめてくれ、優しくしないでくれ!


そんなに優しくしないでくれ……私はお前に殺そうとしたのだぞ……。

家族がいないとか言うな、お前に……七瀬 あかねに私は家族を与えたんだぞ、私の責任なんだやめてくれ……かなめを殺したと言われても言っていいんだ。やめてくれ……。


総括は顔を手で塞いだ。

見られないように見せたくないように


「かなめさん見つけられますか?」

やつは、問題児だから覚えてるよ。

迷惑かけたからな


だめだ、泣いちゃだめだ。

「アア¨………すまない……すまない……私は……お前らに何一つ良くしてやれなかった……」

見ないでくれ、涙を見ないでくれ。

あかねは、優しく抱きついて背中を擦ってあげると、総括は顔を隠した手から涙が零れいた。

「……ウグ……」

唯は歩みより、横から頭を撫でながら、優しく微笑む。

総括は横目に唯を見て、唯は頷いた。

優しく優しく頷いて、優しく言った。

「泣いてください……総括」



一時間以上号泣し、椅子に座りながらテーブルに腕の中にうずくまる。

ムッと上半身を起き上がらせて、立ち上がり周りを見渡し、椅子に座った唯とあかね姿を見つめて、頬を赤く染めた。

「す、すまない!!」

総括以外に可愛いなと思いながら、唯を見ながら微笑んだ。

唯は怪しげにニヤリと微笑んだのは、唯は苦笑いしてしまったが。

唯は意外な一言を残した。

「私、支部についていきます」

あかねは耳を疑ったが、良く考えたら私もいきたい。

かなめを探しに。

「あかねも私も行きます」

「……お前らくるの……?」



ーーー



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