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異種界  作者: とも行
電子体決戦
23/28

22話 それは突然の別れ 後編


二週間、外出は許されなかった。


フランス支援兵が街中を警戒監視をしている。

唯は、本部近くあかねとかなめの家に部下が心配で泊まりにきた。

フランス支援兵に唯の移住理由訪ねてきた、包帯まきのあかねを見せ唯は部下を救護

していますっと言い逃れた。

無線機で連絡を入れ不機嫌そうにバインダーに書き込む。


だが、気が休まる思いはしない。

フランス支援部隊のベースキャンプが近いせいだと思う。



「かなめ君、帰ってこないね」

「……うん……」

「何が起きてるだろうね……」

「……わからない」

「外に買い物いきたいね……」

「……うん」


膝をよせて膝上に乗せた端末を、眉を弱々しく下げ口を半開きのまま見つめていた。

朝から夜まで、寝るときも連絡を待ち続けている。

あかねにとって、要の存在は大きいし、只の隣人じゃ無い。

大切な恋人であり、大切な大切な自分の一部になりかけている。

唯は重く口で彼女に寄り添う。

「連絡……、こないね……」

「うん………」


唯は、過去の自分の幸せな記憶とあかねを重ね合わせる。

唯の恋人を思いだしつつ、優しく彼女を撫でた。


ーーー


国際条約委員会ギューイ・ルドルフは、ファイルを脇に挟めてアジア支部の会議室に入ってきた。

空気が彼の存在でピリピリと変わっていく、分体長達は立ち上がりベレー帽を付け敬礼をはじめる。


総括は彼に歩みより両手で握手し、笑顔を見せる。

「ようこそお待ちしておりました。」

彼も笑顔で両手で握手を返して愛想よく、見た目は髪も口ひげが真っ白で貫禄がありつつ、立ち回りが良さそうな雰囲気もする。

「申し訳ない制約ですぐにはこれませんでした。事態は深刻です、会議をはじめましょう」

円卓テーブルの席に座りくださいと総括は言うが、彼は手の平を出し指差した。

同じテーブルの席には座らない、彼はそういう言うとパイプ椅子指でさしお借りしても?と言ってくる。

鼻から馴れ合うつもりはないと言うことだ。


ギューイは、ファイルを開き書類に目を通すなり、首に下げた眼鏡をかけ目を細める。

「ギューイ殿、今回の件ですが国際条約ではどのような見解を」

「それについては、アジア支部の住民が起こした暴動としています。来日した時に本部に通達しておきました。そう……私は判断くだしました」


「主犯の情報は降りてきません、開示していただけませんか?」

「構いません……50代男性、崩壊事件の際に子供を亡くし腹いせの犯行。工業区で勤め。爆弾は工業用の部品を使用。一人では作れないみて、現在フランス支援部隊に協力者を捜査しているところです。」

分隊長達はざわつく、そんなことはありえんとかフランスは友達なんだとか分隊長が騒ぎ始めた。

総括も同じく、そんなまさかなっと眼が泳いだが……咳払いしつつ驚きを隠しつつ、分隊に静まるように注意した。


「私どもは、フランス支援部隊には感謝しています。腹いせとはちょっと考えづらいと思います」


「と、言いますと?フランス支援部隊の自演とでも?何のために?………そうおっしゃっておりますか?」


ギューイのメガネが光で反射した。

真っ直ぐ総括を見ながら、ファイルを勢いよく閉じる。

相手は、国際条約そのものを相手にしてる……、下手な事は言えない。

「そうとは……言っておりません、だとしたら………フランスは事を利用して全面的に戦争をしかけてくるのでは?」

「おっしゃる通り。今のフランスは暴落してますから、活気づけにフランスをアピールしてくるでしょうね」


何を言っている?どういう事だ……、素直に総括は漏らす。

「真相は見えてこない、ギューイ殿」

ギューイは、目を閉じファイルを椅子に置き、分かりやすく手振りで話す。

「………私どもは国際条約に忠実です。政治面と国際条約とぶつかれば条約が従事される。フランス支援部隊の暴走を今押さえられますが、もし真実を知れば貴殿方は、いや貴女がどう動くかで国際条約は意味もなくなる。」

「脅しですか……」

溜め息を漏らし頭を押さえる。

「いや、私は貴女に味方している。私も国際条約にはうんざりなんでね……」


国際条約委員会の幹部が、今なんていった?

総括は分隊長達に顔を回してしまった。


「………ギューイ殿、真実はいかほどに?」



「爆発の原因は、滞空ミサイルです。いまだに古いミサイルを持ち国際条約や他国に圧力かける大将がいましてね……アメリカも絡んでいると見ています。この状況は昔の日本に似ていますね……国土消滅のシナリオに」


「そんなまさか……アメリカが?」

「電子体絡みならアメリカはでしゃばります、政治となればフランスが突っ込んでくる。ミサイルを偽造ならアジア大陸のバカ大将でしょうな……」

やれやれと首を振りギューイは眼鏡を外す。

「我々、天秤にかけてやれるのも限度でしょう………あなたに決めてもらいましょうか……」

ーーー



国際条約委員会ギューイにより、アジア支部総括並びに管理者の管理権を回復させる。アジア支部戦闘員とフランス支援兵と合同に治安維持ならび、事件の調査がはじまる。

裏で、フランス支援部隊を率いれようと作戦だ。


仮外出許可も出て、制限はまだ残るが本来の生活に戻った。

唯とあかねは、生活用品を求め商業区に来ていた。

「久しぶりの買い物だわーー」

唯は、大人げなく商業区で騒ぐ彼女。

あかねを左手で繋ぎながら引っ張っていく。

「賑やかだね……」

「商業区再業だもんみんな来るわよ、でも初めてね二人でくるの」

「だよね……普段も来ないんですけどね」

「ははっ……それ言われたら悲しいわ」

唯は眉を頬をポリポリしながら苦笑い。

「でも、欲しいのあるから嬉しかった。誘ってくれてありがとう」

「ん……?欲しいのって初耳ね、何かしら?乳液?」

「乳液っておばさんみたいだけど……使っても大丈夫?唯の使ってるの気になるかな……」

年頃の女の子の顔したあかねを見ながら、ちょっと可愛いところあるじゃない思ってしまった。

「後で教えてあげる。」

「ありがとう……」


ーーー


地下生活用水プラント、生活用に水をろ過場だ。

地下空間に要は来ていた。

何本のパイプが区分けされたてプールのような所に排出する。

日本の田圃似たものが幾つものプールがある、プールの上を橋のような物がいくつもある、その通路をシェルターで取り逃した電子体を探していた。

いる前提に来たのは理由がある。


俺は知っているやつらのエネルギー原が、水だと言うこと。

レーダー使っても、支部周辺に見つからないこと。

支部内はダリルが探していたから、後はここしか無いと言うこと。



もちろん最終的には、ダリルもここを探すはずだった。

フランス支援部隊のおかげで進捗が遅れていたこと………だが、俺は焦っていた。


それと日本での最後の戦いを経験しているからだ、日本でも今の現状に似た反乱おきた、中国やアメリカに利用され核を利用された。

二度と同じ思いはさせたくないさせるてたまるか……。


後は、電子体が臆病者なのを祈る。


「出てこいよ、いるんだろ!?」


パルス銃で、網状のプールを一個ず射ち始める。

バシュバシュバシュ


電気が水面を走り抜ける、足場の金具から足裏からビリビリ伝わってくる。

足首がバイブレータみたいに震えてくる。

水しぶきを上げ、電子体が飛び出してきた。

網目の通路に軋ませ、ゆっくり近づいてきた。

2mあるだろうか、ヘドロが纏まりつかせだが、赤いボディーペイントが見える。


「やめてくれ!!体が爆発しちまう」


電子体のアームを交差させて、体を守りながら近づいてきた。


「やめてもいい話を聞いてくれ」

「なんだよ?騙そうってことか?」

「いや、それはない……」


電子体の上下にパーツが擦れる。


「クハハハッ……刺し違えてやるならできるぞ?」

「どうか、聞いてくれ……このままじゃ日本と同じになってしまうんだ」


電子体のアイカメラがキュゥと音を立て、アームを腕組みさせながら、しばらく沈黙する、本当に動いてるのか分からなくなるほど沈黙した。


「……だろうな……俺らまたすぐ攻めてくるだろう……戦況も早い段階になっているしな……」


以外な回答を、耳を疑った。

意外に物分かりがいいのだろうか、だが隙を作るわけにはいかない。


「俺ら、捨て駒にされるのはわかっていた……お前は……核を落とされるのは作戦に入っていたからな……たがそれがどうした、俺ら関係ない」


「関係あるんだよ……頼む……俺には守りたい人がいる……頼む」


再び沈黙する。


「俺は人殺しだシェルターで殺っちまった……初めてだった……キカイにされでも抵抗感があった……俺も守りたいやつはいた……だんだん壊れていくのが……わかった……俺は人間でいたい……最後まで……俺は何をすればいい?」

「俺に協力してくれ」

やつは、パーツを軋ませ笑い始めた。

「ゲームオーバーだ、もう電子体は近くにきているぞ?しかもすぐ核もな」

電子体は言い捨て、俺に腹部に嫌な感触が走らせた。

ズルュと臓物が出てきて、頭が真っ白になった。

筋肉に力強が入らなく自分の臓物に倒れる。

感覚がなくなり、頭に急激に頭痛が走る。

苦しい、息ができない………。

電子体は、見下ろしていた、腕から伸びる武器を構えてるが……格納ししまい、背中を向け去っていった。


「苦しめ、それが一生鮮明に焼き付けろ、それが俺達電子体の痛みだ」


ーーーー


周りに何もない暗い………。


なぜ……俺は倒れているんだ……、なぜ痛いだ……。


俺は誰だ……、橘 要だ。


俺何してたんだっけ?


医療センターであかねと別れてから……それから……覚え出さない……。


体が痛い……、あかねと会いたい……。


ああ……、何もできなかった。ちくしょう……。


電子体は、要の腕が引っ張られる、網目状の足場に擦られ頬の皮が抉られる、肉も剥き出しになる。

出る血なんてない、息もしていない。


生きていない彼を地上に運び、右手で頭を掴み持ち上げた。

左手の人差し指から長い針状を出し、首後ろから差し込む。

神経系に電気を流すこむことにより、死人を一時的に神経系を活性させる。

手首がビクビク無造作に動き、口を少し動くのもみて。

電子体の電子音声が流れる。

「ほら、みてみろ。お前が守りたいものが無様だぞ。そしてわかれ、守れなかったのを……」

建物は蝋のように溶けたように、支部本部、商業区、工業区、研究施設、そして戦闘員収容施設。

建物がなく、拓けた景色が見える。


――ああ、あかねを守りたかった……。


電子体は、頭を握り潰した。


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